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スクリプトリウムvol.3|keino glass《1》|光の詩

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Text|霧とリボン

 ステンドグラスを通して写字室に差し込む光が、秋の到来を祝福するように花や葉々の上に美しく反響しています。

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 ここスクリプトリウムにガラス工房を構えるkeino glass様から、写字室の静謐な光を写した端正なリキュールグラスが届きました。工房の空気と作家の優しい視線を湛えたkeino様撮影のお写真と共にご紹介致します。

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 植物の命の源である太陽の光——ガラス作家はその光を幾筋も束ねて、作品を作ります。透明な光の中に潜む色彩の詩情に植物の色をみつけて、透明なガラスに色を落とします。

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 夜明けの庭に咲くウスベニアオイの諧調をガラスの中に留めて。
 冷やしたハーブティの青を囲むストライプ模様は、日中の光の中では遠くの夜を透かし、光が消える夜には蝋燭の灯りを探し、常に薄明を求めるニュアンスを湛えています。

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 菫色とアブサン色の光の束は、薬草酒をイメージして。
 匂菫、ラヴェンダー、ジュニパーベリー、ニガヨモギ——写字室の一角で育てられた薬草の色が薄ら氷のごときガラスの中で香気を放っています。

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 満たされることを待つグラスの美を楽しむことは、ガラス作家が紡いだ光の詩を読むこと。そののち薬草酒やハーブティを注いで、液体とガラスが触れ合うアレンジメントや風味を楽しむことは、持ち主自身が詩を詠むこと——

 keino様のグラスを傍に、あなただけの光の詩を紡いでみて下さい。

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【お知らせ】keino glass様のリキュールグラスは会期後半9/22にもご紹介致します。また、本展にてローンチする霧とリボンのポプリブランド《Du Vert au Violet》とのコラボ作品も会期後半にお披露目しますので、どうぞご期待下さい。

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(会場撮影|霧とリボン)

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keino glass | ガラス作家 →HP
子供の頃は硝子瓶に惹かれ、 古い質感や傷がついているモノに愛着が湧き、樹々や植物に安らぎを覚え、冬の森を・・・雪の中を歩きたい、しんと静かな雰囲気を表現したいという思いからガラスに絵を描きはじめました。
一つ一つ同じものなく大きさカタチも違いますので 是非、お気に入りを見つけていただけましたら幸いです。

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霧とリボン|服飾・小間物ブランド →HP
「物語を身につけよう!」をコンセプトに、愛書家の日々を美しく彩るオリジナルの服飾品やオーガニック紅茶、小間物類を制作販売。2008年活動スタート、2015年オープンした「菫色」の色彩と世界観にこだわった直営SHOP《Private Cabinet》では、文学・アート・モードの世界を横断する展覧会を開催(現在実店舗は休業中)。会員制社交クラブ《菫色連盟》やオンライン上のアート・プロジェクト《モーヴ街》の活動も行っている。本展にてプライベート・ポプリブランド《Du Vert au Violet》ローンチ。



00_通販対象作品

作家名|keino glass
作品名|リキュールグラス【AF

ソーダガラス
作品サイズ|高さ12.5cm〜13.3cm/口直径6.1cm〜6.8cm
各サイズの詳細ははオンラインショップに明記しています
制作年|2021年(新作)

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