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【声劇台本】021「海に飛べ!」

<配役>
翔太くん(16)高校1年生
七海ちゃん(16)高校1年生。

―――本編―――
七海「世界が変わらないなら、私が変えてやるんだ! さあ、行くよ!」

翔太のMO「そう言って、君は堤防から勢いよく海へ飛び込んだ。僕は慌てて浮き輪を探して君に投げた。全く……本当に、君の行動は予測できない!」

七海「あーっ。初夏の海は気持ちいいよー!」
翔太「危ないよ。溺れたらどうするんだよ!?」
七海「翔太がいるから心配ないよーっ!」
翔太「そこ、人を頼らない」
七海「えーっ。私がおぼれたら、助けてくれないの?」
翔太「……いざとなったら、助けるけど」
七海「でしょ!」
翔太「僕にはできない」
七海「翔太も飛ぼうよ」
翔太「七海みたいにはできないよ……!」
七海「ちょっと勇気出せばいいだけじゃん! ちょっとしたことで、変わるんだよ!」
翔太「そうかな……」
七海「そうだよ。それに、行動しないで我慢し続けるなんて私はできないな。だったら勇気出して飛び込んじゃう。翔太は? 今のままでいいの?」
翔太「よくないけど……」
七海「じゃあ、飛ぼうよ! 飛べ、翔太! 飛べ―っ!」

翔太のMO「僕は何を血迷ったのだろう。完全にいつもの僕らしさを失っていた。君があんまり言うから、僕は、僕は……海へ飛びこんだ!」

七海「やるばできるじゃん」
翔太「お、おぼれる……!」
七海「浮き輪つかまって」
翔太「なんでこんなこと……」
七海「勇気出すなんて、こんなもんだよ!」

翔太のMO「君がいてくれたから、僕もちょっと勇気を出すことができたのかな。海の味は塩辛くて、なんだか気持ちが良かった」

―――おわり――
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今後の執筆と制作の糧にしてまいりたいと思います。