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蹴り飛ばしたい怠惰とスクラップヘブン

うむう。

明日は面接である。

しかしながら、なんともヤル気が出ないので困る。

とはいえ、金を稼がないと始まらない訳であり、つまりは、自分というのは、非常に極端であり、onかoffしかない人間だと言える。

先日までは、ひたすらに1日中コーヒーを2リットル飲みながら営業の電話をかけたり企画書を書いていたのだが、今のこのヤル気の無さというのは、なんなのだろうか。

根本的に、自分という人間は、夏休みの宿題をやらずに二学期を迎え続けたようなタイプであり、

このままでは、今生でやり残した事が多すぎて来世は働き詰めであろう事は想像に難くない。

そ、れ、は、
嫌、なので、

この人生で出来る限り常にonで生きていきたい訳で、
ギンギンな老人になるためにも、今の今からブレーキを外したつもりでやっていきたい所である。

とはいえ、先日まで、アクセルの踏み過ぎで完全に思考がネクストレベルに行ってしまっており、少々超常的な状態になってしまっていた。

何も使用せずにである。

つ、ま、り、
いいバランスで生きる事が間違いなくベストな訳であるが、
ちょうど良いバランスを手に入れるためにも、
とりあえず、とりあえず、onで行きたい。

そんな三十路魂である。
 
とりあえず、TOKONA−Xをbgmに、この文章を書いている。

今日は、特に書きたい事が、ない。

ただ、ヤル気がない、というだけである。

しかし、そんな気持ちですら、

ひとつの文章にしてしまえば、これは、拾いもんである。

うひひ。
そんな、浅ましくも高尚な意識をもってしてこの文章を書いている。

そうそう、最近観た映画、2000年前後の邦画だろうか、『スクラップ・ヘブン』、実に良かった。

これは、自分が中高生の頃、地元の個人的に伝説のレンタルビデオ屋、『ファンタジアハウス』でビデオを借りて観た以来の作品な訳だが、

内容としては、3人の『世界に恨みを持つ男女』が、復讐代行を行うのだが…
という物語である。

栗山千明がいい。実にいい。
鼻がいい。千明様の鼻はいいぞ。

いや、それはいいんですが、 

この話っていうのは、
『一方的に突き付けられ与えられた不幸』
という、運命、に対して、
報復、眼には眼、で返した先にある…
そう、カルマの話なんですよね。

『一方的に与えられた不幸』への復讐が、
悪い方へ連鎖して世界がグチャグチャになる…

では、それを行った人間に罰はあるのか?

示唆的なのは、オダギリジョーの扮するヒッピー青年の父が
宗教団体のテロが原因の後遺症で自殺する訳ですが、
オダギリジョーの度を越した世界への復讐に加担した警察官の加瀬亮は、
その復讐のトリガーを引きながら、 

最後…まあ助かる訳ですよ。

この…ラスト、に、

彼等が出した不幸の手紙ってヤツが、
一周回って、最後また手元に来る感じ、
と同時に、『あ、助かるんだ』っていう。 その不思議な感じ。

カルマの外、不幸の連鎖の外に出た感じと、一周回ったな、って感じと、ふたつ、ある。
この感じが新鮮でした。

テロリズム、警察、報復、カルマ… 

この時代、90年代前後の空気…
が確実にありながらも、
エヴァが作り出した小難しい空気に負けなかった、
雰囲気作品に堕さなかった、
稀有な、タフな、気骨のある作品だと思います。

当時の時代への回答のひとつが、
確実にそこにある。
そんな感想を持ちました。

現代の中においても、じゅうぶんに素晴らしい作品だと思うので、

是非ともご覧になって下さい。

今日は天気が嫌でしたね。

皆様も頑張っていらっしゃる事かと思います。

自分も、ヤル気無いけど、onで行きます。

また仕事が安定したら、遊んでやって下さい。

皆様に幸のあらんことを。

では。

梶本

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