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「今年で28歳です」と言わない年にしたい

年齢を聞かれると、なぜか「今年で27歳です」と答えてしまっていた26歳の私。おかげで、実際に27歳になった頃にはもう「28歳」の気持ちでいる。私の26歳はいったいどこへ行ったんだ。

年齢は時になにかを測るには持ってこいの定規になる。結婚・出産なんて分かりやすい例だ。「そろそろ結婚適齢期」なんて、もはや死語ではなかろうかというワードが、年齢の話をすれば自然としゃしゃり出てくる。なんとなく、それを許す空気がある。

しかし、「今年で27歳です」という顔をした大人の私には、それらに対して「うるせえすっこんでろ」とは言えない。にっこり笑ってかわすのが大人の作法というもの。だって27歳だもの。

そうやってつま先立ちで大人のふりをしていたら、26歳が終わっていた。本当はもう少し味わえた、26歳のちょっと子供でも許される時期を取りこぼしたような、損した気分になる。そう、1年は大きい。

今年こそ、「今年で28歳です」ではなくて「27歳です」と答える年にしたい。

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