経済原論概説 第6回 日本近代経済史 前編
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現代の日本企業は投資が活発ではなく、剰余価値部分を内部留保として蓄える傾向が強い。再生産理論によれば、資本循環による資が蓄積され拡大再生産が行われることによって労働者や生産手段の需要が高まり、投資が活発になっていき、さらに資本蓄積が増えれば更なる拡大再生産がなされていくはずである。需要が供給を上回っている場合は好況で拡大再生産が行われるが、需要が供給を下回ると、過剰生産となり過剰生産恐慌が発生する。投資があまり行われないということは需要量も上昇しないので