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2021 note編集部員の紹介(2)

こんにちは!
東北大学 サイエンス・エンジェル(SA)のしょうこです。

前回に引き続き、今回もnote編集部のメンバー紹介をお送りします♪
とても魅力的なメンバーが集まったので、最後まで楽しんで読んでいただけるのではないでしょうかっ!

▷第一弾はこちら


<今回の記事を読んでほしい人>
  ・理系への進路選択に迷っている人
  ・大学院での研究に興味がある人

一口に理系といっても色々な分野があって、色々な人間が進学してきていることを知ってもらえたら嬉しいです!


9. 環境科学研究科 こまこ

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*勉強している学問系統
応用化学(金属錯体)・分析化学

*大学に入ってからの経験や好きなこと
二度の短期留学(カナダ、ロシア)、アルバイト(パン屋)ですが、パンの食べ過ぎでパンが嫌いになってしましました…。特技はピアノで、最近は友人と連弾の練習をしています。最近はお笑いにハマっていて、芸人のラジオやオンラインライブを見漁っています。

*理系に進んだきっかけ
国語が絶望的にできなかった(センター試験100点台でした…)のと、幸いにも高校の方針で化学実験をさせてもらえ、漠然とですが、化学って楽しいなと感じていたからです。

*今取り組んでいる研究とその面白さ
金属錯体を基盤とした多孔性をもつ吸着剤を開発しています。DNAの構成成分である核酸塩基(アデニン、シトシン…のやつです)の吸着能の調査をしていて、将来的にはそれぞれを吸着・分離することで生体試料の塩基配列(ゲノム配列)の解読を目指しています。化学実験は、予備検討が多く、大変なことも多いですが、一つ一つ課題を解決していくことでメカニズムを解明していくやりがいを強く感じます。

*過去の中高生の自分にひとこと
当時は、理解が追い付いていなくて、漠然と化学って楽しいな~っていう程度だったけど、素直にそう思えた気持ちを大切にしようね!

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10. 農学研究科 のの

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*勉強している学問系統
園芸学

*大学に入ってからの経験や好きなこと
様々な土地へ訪れることができたのが印象深いです。大学のプログラムで2回アメリカへ、旅行で台湾へ行き、大学生になり初めて海外へ進出しました。また、アカペラコーラス部に所属して、日本全国様々な土地のイベントやコンクールへ参加したのも良い思い出です。その地域ごとの美味しい食べ物、景色が心に残っています。

*理系に進んだきっかけ
もともと植物が好きで、なんとなく生き物に関わることを学びたいなと思っていました!文系とも悩みましたが、文転よりも理転のほうが難しいと知り、いざとなったときに理系の方が選択肢が広いと思い選択しました。

*今取り組んでいる研究とその面白さ
花の電照栽培で使うLEDの光の波長が生育や品質に及ぼす影響を調べています。どのような波長であれば効率良く高品質な花を生産できるのか、またそのメカニズムにはどんな遺伝子が関わっているのかを調べています!植物の環境への応答に興味があったのでとても面白いです。また、農業現場に還元しやすい内容なので、社会的意義の点でもやりがいを感じています。

*過去の中高生の自分にひとこと
なんとな〜くでも面白いと思っていたこと、本当にその道に進んでいいのか悩んでいたけれど、そのまま突き進んでください!正解の選択肢を選ぼうとするのではなく、選択したことを正解にしていけば良いのです!!

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11. 薬学研究科 ななみん

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*勉強している学問系統
有機合成化学・天然物合成・ペプチド合成

*大学に入ってからの経験や好きなこと
未経験だったスポーツのマネージャーを経験しました!高校もマネージャーでしたが、ルールをイチから覚えたり、自分でやることを見つけたりと大変でした。でも充実した日々でした。部活動でついた行動力を武器に、今はカフェ巡りや水族館巡りをしています。

*理系に進んだきっかけ
幼い頃から理系科目の勉強をする時に、パズルを埋めていくような感覚が好きでした。加えて、お菓子作りや料理、化学実験というような自分の仮説に基づいたアレンジを試行し、証明することも好きでした。さらに医療にも興味があったことから、薬学部の中の化学実験を行うところに進みたいと思い、理系進学を決めました。

*今取り組んでいる研究とその面白さ
人の体をつくるタンパク質に似ているペプチドという化合物を作っています。ペプチドは自然にも多く存在しますが、人の手で有機合成してより多くの量にすることで、薬に応用できることが魅力です。憧れていた化学実験は本当に楽しく、毎日充実しています。

*過去の中高生の自分にひとこと
地元の大学じゃないの?と散々聞かれて疲れているでしょうが、私はこの選択を胸張ってよかったと言えます。やりたいことに進んでよかったよ。

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12. 生命科学研究科 もも

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*勉強している学問系統
植物分子・細胞・生理学

*大学に入ってからの経験や好きなこと
カフェ巡りが趣味です。学部時代にカフェでアルバイトしていたこともあり、すっかりコーヒーに魅了されています。自分で豆を挽くこともありますが、お店に行って素敵空間ごと楽しむのが好きです。

*理系に進んだきっかけ
私は、「科学が好きだからもっと学びたい」というとても単純な理由で理系の道に進みました。小中学生の頃、夏休みの宿題の定番である自由研究で、楽しく科学実験をしていた記憶があります。その頃からずっと科学に興味があったのだと思います。

*今取り組んでいる研究とその面白さ
動物と異なり、自ら移動しストレスを回避することができない植物は、多種多様な環境変化を敏感に感知し、極めて多様で複雑な応答機能を備えています。私は、多様なストレスの中でも、太陽光に含まれる紫外線UVBによる植物の障害や応答について謎を解き明かすべく、研究を進めています。

*過去の中高生の自分にひとこと
なるようになる!焦らず、驕らず、腐らずに自分の信じる道へ進んでください!

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13. 工学研究科 ざっきー

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*勉強している学問系統
土木工学・疫学

*大学に入ってからの経験や好きなこと
私は高専専攻科を修了して(学部卒相当)東北大学に進学し今年の4月に仙台に来たので、研究以外の大学での経験というとSA(サイエンス・エンジェル)に応募してみたことになります。学部相当の高専での経験の話をすると、ドイツの研究所に4ヶ月程度留学していました。今は大学での生活に慣れながら、感染症が落ち着いた後に行きたい東北の温泉と水族館をリサーチ中です。あとジャニーズの9人組グループにハマっています。

*理系に進んだきっかけ
理系というより高専に進んだ理由になりますが、ふわっと工学に興味があったり建物の設計って格好良いなと思ったりしていたんだと思います。中学生の頃なので記憶が曖昧です。理系科目の方が好きかもと思ったのは高専入学後でしたし、分野にこだわらず満遍なく色々なことを学べる環境に身を置いているのが一番楽しいです。

*今取り組んでいる研究とその面白さ
下水中に存在する感染症関連のバイオマーカー(ウイルスのタンパク質や感染者から排出される抗体など)を検出する電気化学センサーの開発に取り組んでいます。検出結果から都市レベルでの感染状況を予測できる(別の研究)ようになるのが理想です。土木工学を専攻しながらもウイルスや免疫、電気化学についてなど別の分野を学びながら進めていくところが、大変ではありますが大きな魅力で進学した理由でもあります。

*過去の中高生の自分にひとこと
早々に将来の道を決めたことを後悔する時もあるだろうけど、そのおかげでいろんな経験をしてそれを楽しんでいるのでやりたいことをやれば大丈夫。でも一応、世の中の今後のニーズとかは気にした方がいいと思います。

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14. 環境科学研究科 あかり

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*勉強している学問系統
錯体化学・分析化学

*大学に入ってからの経験や好きなこと
学部時代は、海外短期留学や海外インターン、工学部生対象のビジネス講座など、様々なことをやってきました。海外旅行が大好きですが、今は行けないので週末に東北旅行を楽しんでいます!Netflixで韓国ドラマを一気見するのも大好きです!

*理系に進んだきっかけ
文系と理系ですごく迷っていたのですが、理系に行ってから文系に変えることはできるけど、文系に行ったら理系には進めないよと言われたのが大きかったです。

*今取り組んでいる研究とその面白さ
今は、結晶の熱伝導度を測定する実験を行っています。温度によって状態が変わる結晶の熱伝導度を測定することで、今まであまりわかっていなかったメカニズムを明らかにすることを目指しています!先行研究が少ないテーマなので非常に難しいですが、その分自分の研究結果が日本初の結果に繋がるので、とてもやりがいを感じています。

*過去の中高生の自分にひとこと
勉強と部活に打ち込むのはとても良いことだし、今もその経験はすごく活きているよ。ただ、もっと将来のことを真剣に考えて、大学や職業について色々な人と話したり、自分で調べて考えたりする時間を増やしてみて欲しいな~。

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15. 生命科学研究科 ざねこ

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*勉強している学問系統
神経科学

*大学に入ってからの経験や好きなこと
学部では他大学の医学部で、ヒトを中心に生物学や医学について広く学びました。東北大学に来てからは、神経科学についてより専門的に学び、研究をしています。同時に、SA(サイエンス・エンジェル)としても塾講師としても、科学や勉強のおもしろさについて伝えられるよう日々勉強しています。
最近ハマっていることはコーヒーの飲み比べです。コーヒーのサブスクを始めたので毎月どんなお豆が届くのかワクワクしながら過ごしています。ラテアートも練習中!

*理系に進んだきっかけ
小学生の頃に「人の心理について知りたい!」と思ったことがきっかけで心理学に興味を持ちました。しかし、文系から進める心理学部系の統計を用いたアプローチより、むしろ「『こころが生まれる原因=脳』について解明したい」という思いから、理系の生物学や医学、神経科学の分野への進学を決めました。

*今取り組んでいる研究とその面白さ
人を人たらしめる脳の領域と言われる、前頭前野の機能についての研究をしています。研究自体は思うように進まないことの方が多く焦りもありますが、「手を動かしたら何かしらの結果が返ってくる」ということは幸せだなあと思っています。ラットという実験動物を用いているのですが、毛の生えた生き物が好きな私にとって日々のちょっとした癒しです。

*過去の中高生の自分にひとこと
文系科目は授業中寝ててもいい成績が取れるのに、理系科目は徹夜して勉強しても全然成績が上がらなかった私へ。親に逆らえず医学科を受けて惨敗した私へ。それでも自分のやりたいことを貫き通した私へ。あなたが精一杯あがいてきたおかげで、面白くて楽しい今があります。よく頑張った!



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今年度も、note編集部のゆかいな仲間たちみんなで、面白い記事をたくさん発信していきたいと思います ^^
皆さんどうぞお楽しみに…♡

記事へのコメントやSAへの質問は、いつでもこちらのフォームよりお待ちしております。

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編集後記

最近寒くなったなあと思っていたら、コンビニで肉まんが買えるようになっていました。土曜日の研究室終わりには肉まんを買うのがマイルールなのですが、そろそろ店員さんに顔を覚えられているのではないかとドキドキしています。(しょうこ)

東北大学サイエンス・エンジェル
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「科学って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。2021年度より、自然科学に加え人文・社会科学も含めた科学分野としての活動がスタート!メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。


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