【効果の高い計画の作り方:シンプルなルール】
1997年ワシントンDCで行われた科学的心理学会の年次総会のシンポジウムで
ドイツのコンスタンツ大学社会心理学者ペーター・ゴルヴィツァー氏か講演されもの
研究は
クリスマス休暇の直前、学期末試験に向かう学生を呼び止め、「現代人の休暇の過ごし方」についての調査に協力してもらった
内容は、「クリスマス休暇をどう過ごしたかについての詳しいエッセイを、帰省先で書く」ように依頼
期限はクリスマス当日から48時間
介入群には“エッセイを書く予定の時間と場所を具体的に決めてもらう”それを紙に書いて研究者に渡してもらった
そして対照群の具体的な予定を書かなかった被験者は、エッセイの提出率が32%
介入群の具体的な予定を書いた被験者の提出率が71%と倍以上の差が出た
つまり
簡単であろうが、具体的に「いつ、どこで、どのように」計画するだけで、行動が促される事がわかる
これはどういうことか?
習慣では有名な
[if-then式のルール]と言うものがある
if-thenとは、その名前の通り“もし〜てあれば〜をする”と言う計画にするというもの
具体的な計画に付け加えて、“いつ?どこで?”と付け加えるだけで、高校生の課題提出率も2倍変わると言う研究もある
また、“もし腕立て50回できなければ、スクワットを50回する”など
やりたい事が、怪我や場所的な問題で出来なかったときの回避策として使える
これは、習慣化の観点でとても大切で、習慣化するときには最低週に4回以上行う必要性がある
しかしどうしても出来ないときに、代替策を用意することで
習慣を途切らせないで済む
「同じ腕立てじゃなくていいの?」と思うかもしれないが、習慣化の一番の敵は「もうどうにでもなれ…」という心理
代替策でも「何か自分はやったのだ!」と感じるだけで、不思議と習慣は途切れにくくなる
if-thenのような条件づけの計画は、「今からやるぞ!!」という意志の力をあまり使わないため、意志力不足になりにくい
そのため、意志力がどうしても必要なときにパワーを温存できる利点もある
※参考文献
P194
サポート代金は嫁さんに秘密でコッソリ新たな文献や論文購入に使わせていただきます!! これで論破されないぞ!!