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揺らぐ、指標としての東大合格者数

多くの進学校を評価するにあたり、これまで長い間東大合格者数を優秀であるとする一つの指標として重視されてきました。当然これは多くの父兄が意識私学校選択でも念頭におくことになります。

しかし多様性の要請が叫ばれる中、果たして皆が同じ進路を「選ぶ」ことが果たして意思決定として洗練されているのかどうか、という疑問がここで生じます。もっといえば東大は旧帝大にルーツを持つ官僚養成校ですから、これを志向するということは官僚機構に適応することを前提としています。

この記事ではそもそも東大合格者数という指標が今後もそこまで重要になるのか、考えていきます。


そもそもなぜ東大なのか

今も昔も、日本では東大が一番「いい大学」とされています。少なくとも総論としては。これはほとんど国民感情になってしまっている面が強いかと思いますが、

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