じろまる

勉強するとその場では理解しているつもりでも、臨床ではやっぱわからないという人へ 正確に…

じろまる

勉強するとその場では理解しているつもりでも、臨床ではやっぱわからないという人へ 正確にはそれ違うよということも、こんな感じ・なんかわかったと理解するきっかけとなるといいなと思っています

記事一覧

かなり昔に勉強した食道がん話(外科)

食道癌 【解剖・病態】 ・ 輪状軟骨(C5~6)~胃噴門部までの長さ、25~30cm。 ・ 食物の通過、腸蠕動運動と下部食道括約筋の弛緩による輸送。 ・ 頚部食道、胸部食…

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3か月前

口腔内悪性疾患の治療

◇口腔内悪性腫瘍の手術 口腔悪性腫瘍は組織学的にはがん腫が約90%(扁平上皮がん:80%、唾液腺がん20%)、肉腫が約10%未満、悪性黒色腫が約1%、口腔への転移性腫瘍…

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6か月前

病棟業務に必要な胃薬のお話

胃薬は大きくわけると以下の3つに分類されます 1.消化性潰瘍治療薬 2.消化管運動改善薬 3.健胃消化薬(今回は触れません) 胃病変の発症因子と胃薬の関係 1.消化…

じろまる
6か月前
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褥瘡状態評価スケール DESIGN-R 2020

2020年に改定されたDESIGN-Rの新たに追加された内容について 褥瘡状態評価スケール 意義:多職種が共通の言語で、客観的に経時的に数値化できる ⇒ケアの有効…

じろまる
1年前

胸腔ドレーン(chest tube)管理

Ⅰ.胸腔の解剖整理 胸腔とは、壁側胸膜と臓側胸膜に囲まれたスペースである。通常はごく   少量の胸水が存在し、潤滑油の枠割をしている。 Ⅱ.胸水貯留をきたす疾患 …

じろまる
1年前

人工呼吸器管理 基礎

人工呼吸器の管理 Ⅰ.人工呼吸器の目的 呼吸不全に陥った患者に対して酸素付加と二酸化炭素排泄を人工的に代替あるいは補助すること。  ①肺胞換気量の維持、改善 …

じろまる
1年前
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かなり昔に勉強した食道がん話(外科)

食道癌

【解剖・病態】
・ 輪状軟骨(C5~6)~胃噴門部までの長さ、25~30cm。
・ 食物の通過、腸蠕動運動と下部食道括約筋の弛緩による輸送。
・ 頚部食道、胸部食道、腹部食道の3つの部位に分けられる。(胸部が最も 好発部位)
・ 人体の側方からみると、頚部では左側、胸部では右側、腹部では左側に彎曲。

生理的狭窄部位
1.第一狭窄部位:食道入り口
2.第二狭窄部位:左気管支との交

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口腔内悪性疾患の治療

◇口腔内悪性腫瘍の手術

口腔悪性腫瘍は組織学的にはがん腫が約90%(扁平上皮がん:80%、唾液腺がん20%)、肉腫が約10%未満、悪性黒色腫が約1%、口腔への転移性腫瘍が約1%。
扁平上皮がんでは舌が最も多く(約50%)、ついで上下顎の歯肉、口底の順に多い。
舌がんの手術はがんの進行度によって方法が異なる
① 原発巣だけの手術(舌部分切除)
② 頸部郭清術のみ
③ 舌切除と頸部

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病棟業務に必要な胃薬のお話

胃薬は大きくわけると以下の3つに分類されます
1.消化性潰瘍治療薬
2.消化管運動改善薬
3.健胃消化薬(今回は触れません)

胃病変の発症因子と胃薬の関係
1.消化性潰瘍治療薬の分類
 ①攻撃因子抑制薬
 ②防御因子増強薬

①攻撃因子抑制薬
 治療の中心は胃酸分泌抑制薬
 A:プロトンポンプ阻害薬(PPI)
   例:タケプロン、ネキシウム、パリエット、オメプラゾール・・・
  作用:胃酸分泌

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褥瘡状態評価スケール DESIGN-R 2020

2020年に改定されたDESIGN-Rの新たに追加された内容について

褥瘡状態評価スケール

意義:多職種が共通の言語で、客観的に経時的に数値化できる
⇒ケアの有効性やケアの変更の必要性を検討する指標となる
    *誰が見ても同じ判断になるよ!

Depth(深さ)   深さに深部損傷褥瘡(DTI)疑いが追加
Exudate(浸出液)
Size(大きさ)
Inflamma

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胸腔ドレーン(chest tube)管理

Ⅰ.胸腔の解剖整理
胸腔とは、壁側胸膜と臓側胸膜に囲まれたスペースである。通常はごく   少量の胸水が存在し、潤滑油の枠割をしている。

Ⅱ.胸水貯留をきたす疾患
呼吸器の疾患のみならず、循環器疾患をはじめ、血液疾患など多彩である。

Ⅲ.胸水貯留に伴う症状
胸水の貯留がごく少量である場合には、自覚症状として感じずに経過することが多い。しかし、300~500ml以上の増加となると症状を自覚し始める

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人工呼吸器管理 基礎

人工呼吸器の管理

Ⅰ.人工呼吸器の目的
呼吸不全に陥った患者に対して酸素付加と二酸化炭素排泄を人工的に代替あるいは補助すること。
 ①肺胞換気量の維持、改善
②肺のガス交換機能の改善
③呼吸仕事量の軽減
④予防的人工呼吸

Ⅱ.適応疾患
1.呼吸運動障害
 ①中毒(毒物、ふぐ毒)
 ②神経筋疾患(ポリオ、ギランバレー症候群、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症)
 

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