マガジンのカバー画像

絵馬めぐり

14
各地にある面白い絵馬をご紹介しています。神社のみとは限りません。
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

絵馬めぐり:眞田神社

絵馬めぐり:眞田神社

 長野県上田市、眞田神社。
 上田駅のすぐ近く、上田城跡の中にこの神社はあります。廃藩置県によって払い下げられた上田城の跡地に、かつての城主の功績を構成まで伝えたいという地元の方々の願いがあって、この神社は建てられました。当初は最後の城主であった松平氏のご先祖様を祀る「松平神社」と呼ばれていたそうですが、やはり上田城で徳川家を退けた初代城主・真田氏の活躍もあって、現在の「眞田神社」になったとのこと

もっとみる
絵馬めぐり:釈尊寺(布引観音)

絵馬めぐり:釈尊寺(布引観音)

 長野県小諸市、釈尊寺。
 同じ長野県の長野市に「牛に引かれて善光寺参り」で有名な善光寺がありますが、そのお話で牛に変身してお婆さんを善光寺まで導いたのが、ここ釈尊寺に祀られている布引観音と言われています。我々関西人には馴染み深いあの行基上人が建立したという釈尊寺は、自然の石段を20分程登った先に鎮座しています。

 本殿は更に奥。岩を削って作られた伽藍は、崖から乗り出る形で出迎えてくれます。私が

もっとみる
絵馬めぐり:慈眼院(高崎白衣観音)

絵馬めぐり:慈眼院(高崎白衣観音)

 群馬県高崎市、慈眼院。
 最近はお寺にも絵馬があることは珍しくなく、ここ慈眼院にも縁結びの絵馬があります。今風メイクで健康的なお肌のお方が描かれていますが、モデルとなっているのはこのお寺のシンボルでもある「高崎白衣観音」、つまり男性です。

 高さ約42m、重さ約8,900トン。絵馬と異なり美白肌の観音様が、うつむき加減に高崎の街を見守っています。元々慈眼院は高野山金剛峯寺から昭和初期に廃仏毀釈

もっとみる
絵馬めぐり:高木神社

絵馬めぐり:高木神社

 東京都葛飾区、高木神社。
 スカイツリーのお膝元、大小様々な神社仏閣が集まる大都会の一角に、この神社はあります。こじんまりとした神社ではありますが、この神社はアニメ化もした漫画「からかい上手の高木さん」とコラボしており、絵馬ももちろん高木さん。おみくじもお守りも高木さんです。

 元々縁結びのご利益がある神社で、「結び」からおむすびをモチーフに下絵馬や、おにぎり関係の小物がたくさん並ぶかわいい神

もっとみる
絵馬めぐり:高台寺(高台寺天満宮)

絵馬めぐり:高台寺(高台寺天満宮)

 京都府京都市、高台寺。
 ここはお寺ですが、天満宮が隣接しており、そこにはなんともキュートな絵馬がたくさんかけられています。高台寺といえば北政所ねねが夫の豊臣秀吉を想い建立したお寺で、2人は恋愛結婚だったという逸話もあることから「恋愛成就」の天満宮とされています。

 高台寺天満宮は高台寺創建時に、鎮守社として建立された歴史ある神社です。恋愛成就の他、天満宮ですので学業のご利益があるのはもちろん

もっとみる
絵馬めぐり:貴船神社

絵馬めぐり:貴船神社

 京都府京都市、貴船神社。
 夏の川床や雪に覆われた石階段で有名な京都の神社に、2023年の初詣に行って来ました。ちょっと気合入れないと行けないくらい京都市街地から距離のある神社ですが、時期も時期ですし雪も降っていなかったので、お参りするのにも行列に並ぶ必要がある程でした。

 寒空の下行列に並びながら境内を見て回っていると、本社の絵馬にもある2頭の馬の像に並んで「絵馬発祥の社」の看板が。絵馬をテ

もっとみる
絵馬めぐり:ほしいも神社

絵馬めぐり:ほしいも神社

 茨城県ひたちなか市、ほしいも神社。
 ネモフィラやコキアで有名なひたち海浜公園のすぐ南、堀出神社の中にある小さな神社は、茨城県の名産・干芋を祀る神社で、なんと令和元年創建。黄金、いや干芋色に輝く絵馬には星(干し)の印が書き込まれ、書き込むお願いも「ほしいもの(干芋)」としている徹底ぶり。

 ほしいも神社は干芋づくりを通じて得られた恵みを、神様に感謝するために創建されました。アートディレクター監

もっとみる