見出し画像

私が生涯いちばん好きなフェイクドキュメンタリー映画は結局『REC』!だって「夜のバルセロナ」ロケという時点でチートだもん【フェイクドキュメンタリーを止めるな!】

フェイクドキュメンタリー系のホラー映画が大好きという側面もある私、これまでも色々なその手の映画のレビューを書いてきましたが、

「そんな中でもヤシロさんが結局いちばん好きな作品は何ですか?」ともし訊かれたら、、、

そうねえ、、、迷いつつも、「人にオススメできる」メジャーどころとしても安心なホラーということで、結局はRECになるかなあ?あ、それも、ハリウッドリメイク版じゃなくて、オリジナルのスペイン映画版のほうね!

だってこの映画、POV形式(視点が一人称のカメラに限定されるスタイル)のホラーとして、いちばんマジメにやってくれてるでしょう?

他のフェイクドキュメンタリーがどんどん、「別のカメラマンが撮ったテイク」とか、「たまたまそこに設置されていた監視カメラの映像」とか、結局はいろいろ混じり気を入れちゃうのに、

RECは文字通り、たった一人のカメラマンの主観映像だけで、時間軸もブレることなく縛りプレイを守り切っている、、、あ、ラストの一瞬だけちょっとズルいけどねw、、、そこまでは完全主観!

おまけにその視点の狭さがちゃんとホラー要素としても生きてて、

「おいこのカメラマン!右側も映せよ!なんか右側に気になる廊下があるだろ!そっちにぜったいナニかいる!ナニかいるって!だから、右側に気をつけろー!!」と、観ている側も「志村うしろ!」な掛け声を叫ばざるにはいられない。

そして何と言っても、設定上、

このカメラマンは「たまたま大事件に巻き込まれたプロの報道カメラマン」なので、むしろスクープほしさに、どんどん更なる危険地帯に自ら突っ込んでいくことにも動機があるんですよねw。

それゆえに、このカメラマンが、政府関係者に「この部屋に立ち入るな!」と怒られても、天井裏から覗き込んだり、ありとあらゆる手を使ってより危険な場所を撮影しようとしてしまい、、、案の定、「バーン!」とカメラの前にドアップで凄いものが出てくるジャンプスケアシーンにつながるわけだ。

そして、このカメラマンがブルッてきたら、今度はレポーターのアンジェラが、「あんた!男でしょ?スクープがほしくないの?あの隙間にカメラつっこんで映像を撮り続けなさいよ!」とけしかけてくる。まあこのようなスペイン美女レポーターに「もっとスクープを!」とけしかけられたら、命懸けでカメラを回し続けちゃうわな、その気持ち、わかりますw

しかし!

私がこのRECをめちゃくちゃ高く評価するのは、もっと単純な理由にある。

スペイン映画なのです、これ。そして、ロケ地は、夜のバルセロナなんです!

夜のバルセロナの、いかにも古めかしい石造りのマンションが舞台!この螺旋階段に死角のたいへん多い気味の悪いマンションは、RECファンの間では「聖地」扱いらしく、トリップアドバイザーで検索するとちゃんと「RECのロケに使われたあのマンション」として地点登録されてますw。中に入れるのかどうかは知らないが、確かに私もいつか行って、せめて建物の入り口で写真撮りたい!!

どうですか?よくよく考えるとこのREC、途中まではバイオハザードのようなSFホラーかと偽装しておいて、いきなりオカルトに転換するという大胆なシナリオなのですが、

最後に、あの「悪魔っぽい」影がウロウロとカメラマンに迫ってくる恐怖は、背景が夜のバルセロナでないとリアリティが出なかったと思うのです。東京やニューヨークを舞台にしたフェイクドキュメンタリーのラストに、あんな「キリスト教系っぽいモンスター」が出てきたら一気にシラけたと思うのですが、「バルセロナなら、なるほど、こういうモンスターが現代でも潜伏しててもおかしくないかも」と私は妙に納得してしまったw

もっとも続編のREC2では、この「悪魔崇拝者たちのシワザうんぬん」を今度は前面に出しすぎて、いっきにショボくなるのだから、映画とは難しいね、、、

ともかく、

POV形式の「縛り」をオオマジメにちゃんと守りきり、「なぜカメラの持ち主は自分の危険を顧みずにカメラを止めないのか」にもちゃんと理由を与え、おまけに「夜のバルセロナでロケ」というチートな舞台をもってきた、REC、私は今でも、大好きな映画です。未視聴の方はぜひ、チャレンジしてほしいです。

そしてその時は、部屋を暗くして、ヘッドホン推奨です!婆ちゃんの急襲と、女の子のドアップと、最後の屋根裏の子供のところ、最低でも3回は心臓が破られそうになるはずw

↓ちなみに私も遂にDVDのスペシャルエディション買ってしもうた。これからも何度も楽しませてもらいます

※ただし2024.4月現在、在庫切れが出ている模様、、、欲しい方は中古か、Blu-ray版で探してみてください

この記事が参加している募集

映画が好き

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!