「百物語スペシャル」に登場した怪談ぜんぶをひとつひとつ寸評してみた(『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第44回)
前回に引き続き「百物語スペシャル」の各怪談の寸評、いきます!だいぶ夜もふけて、もはや百物語も終盤戦ですね。怪談師の皆様も、そろそろシメということで、「とっておき」をぶつけてき始めているような、、、!
また毎度ながら、◎、○、▲は私の主観でのポイント付けですので、あくまで参考程度としてください!
===
第79話 丸山政也さん
石に何かが入っていた、というよりは、風水的なまずい配置をしたせい、と私は解釈しました(○)。
第80話 星川慶子さん
映画『イット それが見えたら終わり』のオープニングを思い出させてくれた話。黄色い雨具の子供、、、ジョージ?(◎)。
第81話 正木信太朗さん
いまや懐かしい「公衆電話」をめぐる怪談。でもその財布がちゃんと警察に届けられていたというのがめちゃくちゃフシギな話だ(○)。
第82話 上野健さん
上野さんの仰られる通り二通りの解釈が可能なオチですが、私としては「助けてくれたのだ」のほうの解釈を取りたい(○)。
第83話 宇津呂鹿太郎さん
超常現象的なことはけっきょく何も起こっていないとも解釈できるハナシなのに、なんでこんなに怖いのだろう!このハナシに漂う禍々しさ、なにやらタダゴトではない背景を予感させる(◎)
第84話 今仁英輔さん
地味なハナシなのですが、私にはとてもよく伝わりました。私も環七はよく使うのですけど、環七自体、いろいろ怪談の生まれる道路なのですよ、どうやらね、、、(○)
第85話 糸柳寿昭さん
実に珍しい、漫画コレクションをめぐる怪談。確率論的に計算しても、こんなことが起こるのは天文学的奇跡の筈だ(○)。
第86話 せきぐちあいみさん
番組アシスタントのせきぐちあいみさんが怪談チャレンジしてきた中での、これは最高のクリーンヒットではないでしょうか?これは怖い、面白い、とても、すごく怖かった(◎)!
第87話 上間月貴さん
私としては、これこそをこの百物語スペシャルの中でのベストワンに推したい!ちょっと怖いけど、泣きたくなるほど良いハナシでもある(◎◎◎)
第88話 吉田悠軌さん
高尾のバイカーの語る異様なハナシ。吉田さんの語り(というか身振り手振り)が巧すぎる。「いや、しりません」というラストセリフにちょっと笑った(◎)。
第89話 城谷歩さん
確実な悪意を感じるカーナビの怪。現代の幽霊はカーナビにすら干渉可能らしい(◎)。
===
この百物語スペシャルも、次回で最終回となります。この時点で時刻はもう早朝の五時らしい。この収録、さぞ大変だったことでしょう、、、!
▼前の記事はコチラ▼
▼次の記事はコチラ▼
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?