【日本-トルコ共同企画】薩摩の剣術「薬丸自顕流」(やくまるじげんりゅう)の稽古に体験参加してきました!#1
唐突ながら、薩摩の剣術「薬丸自顕流」のお稽古に参加させてもらってきました!
【序】どうして東京のIT企業に勤める私がとつぜん鹿児島剣術の稽古に飛び込んだのか?
そのきっかけを与えてくれたのは、またしてもトルコのライター、ブルジュさんでした。
彼女とは「トルコで日本文化を紹介するブログを盛り上げたく、何か載せる情報はないか」と連絡を交わし、これまでも和歌山県串本町の記事などで協同をしてきました。
このたびの「薬丸自顕流」についても、ブルジュさんにトルコ語版記事も作ってもらう計画で進めております(トルコ側は春の公開予定)。
さて《ジゲンリュウ》といえば、海外でも人気の『るろうに剣心』や『ゴールデンカムイ』といった漫画にも登場する剣術!
※『るろうに剣心』/和月伸宏(集英社)より
ともあれ日本でも海外でも、「鹿児島出身のキャラクターが使う《ジゲンリュウ》という剣術があるらしい」というイメージだけが広まっていて、実像はあまり理解されていないのではないでしょうか?
【破】かの司馬遼太郎に「薩摩の若者に今一度、日本のリーダーになってほしい」とまで言わしめた薩摩文化の魅力とは!
実はトルコ文化交流という以前に、私自身が小説『翔ぶが如く』や大河ドラマ『篤姫』の大ファンであるため、今回の取材はめちゃくちゃ楽しみでした。
私の薩摩への興味をかき立てたのは、昔読んだ以下の本(現在でも古本で手に入ります!)の序文に寄せられていた、司馬遼太郎氏の言葉でした。
司馬遼太郎氏の言葉を、引用してみましょう。
私の薩摩人に対する尊敬というのは幾ひさしい
歴史を読むとき、ときに薩摩人は日本人の中でもとくに優越人種なのであろうかと思うときが多い
なぜ薩人のみがそうなのか、ということについて、ある日、海音寺先生(※)にきいたことがある。「あれは、島津家数百年の教育によるものです」といわれたような記憶がある
※鹿児島出身の作家、海音寺潮五郎のこと
私はいま一度、若い薩人たちをして、その固有なるものを磨かしめ、往年の美にもどらしめ、この日本の運営の主軸をにぎらせてみたい願望があふれるほどにある
日本史において薩摩藩が強かったのは、その教育システムのおかげである、と司馬遼太郎氏は見ているようです(ここでいう「島津家数百年の教育」とは、NHKドラマ『西郷どん』第一話で詳しく取り上げられた「郷中教育」のことです)。
司馬遼太郎氏は、今の若い鹿児島の人たちにもぜひ薩摩流の教育システムを復活させてもらって、それをもって、また日本のリーダーになってほしいとまで言い切っています。
司馬遼太郎にここまで言わせた「薩摩の郷中教育の凄さ」というものがなんなのか、それを知りたいという意味でも、私は薬丸自顕流を一度この目で見てみたいと思ったのでした。
【急】お邪魔したのは、薬丸自顕流東京道場の稽古
今回、ネットを通じて「稽古を見学させてもらいたい」とお願いをしたところ、快く引き受けてくださったのは、薬丸自顕流東京道場の皆様でした。
一月の初旬、年初めの稽古というところに、私のような剣道も知らない素人を交えていただき、細かくお話を聞かせていただいたこと、たいへん有り難い体験となりました。
次回の記事で、実際に稽古に参加した体験談の詳細を紹介させていただければと思います!
↓次回↓
※本記事については、海外読者への拡散用に英語版も作成致しました!↓
子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!