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【海外マンガ事情】西欧各国での日本マンガ・ご当地コミックの売れ筋ランキング分析(2019.07.22~2019.07.28)

先週の記事に引き続き、今週分の「海外市場での日本マンガ売れ筋データ」が揃いましたので、以下7/22~7/28分データの公表と考察を行います!(※データの収集方法はこちらの過去記事を参照ください)

■amazon.comでの日本漫画売れ筋トップ20(2019/07/22~2019/07/28)

先週、伊藤潤二先生の『うずまき』がなぜかベスト10以内に入っていることへの嬉しいオドロキを表明したばかりですが、今週はそれに続いて第12位に同じ伊藤潤二先生の『ギョ』の英語版が入ってきました

伊藤潤二作品の海外展開を追ってみたのですが、英語圏では熱心なファンが続々とYouTubeなどにレビュー動画をあげており、さらに私を驚かせたことにはイタリアでも翻訳出版されておりました。

私も伊藤潤二先生は大好きですが、まさかまさかこの人の世界観(あるいは「世界崩壊感?」)がこのように広く受容されているとは!

今後も海外のランキングに伊藤潤二先生の名前が入ってくること、期待大です!

■amazon.comでのアメリカご当地コミック売れ筋トップ20(2019/07/22~2019/07/28)

今週もマーヴェルの独走状態が続いています。DC系でランク10位内に踏みとどまっているのはかろうじて「バットマン:イヤーワン」。あとはもう、キャプテン・マーヴェルやらトールやらスパイダーマンやらのひしめき合い。

ハリウッド映画配給とがっつり結びついたマーヴェルのマーケティング戦略は目下絶好調という様相であり、しばらくDCは我慢の年度が続きそうです。

■amazon.fr(フランス)での日本漫画売れ筋トップ20(2019/07/22~2019/07/28)

フランスの日本マンガに行ってみましょうか。

例によってドラゴンボールとワンピース、およびヒーローアカデミアの牙城に、着実に「Drストーン」が入り込んできている状況が続いています。ともあれ「Drストーン」は「これから来るか?」という予兆だけを漂わせてなかなかこれ以上には上がってこない。大御所3作品の中に飛び込んでくるにはパワーが足りないようで、早くもこのあたりのランクで停滞です。

■amazon.es(スペイン)・amazon.it(イタリア)でのコミック売れ筋トップ20(2019/07/22~2019/07/28)

▽スペイン▽

▽イタリア▽

特筆すべきは、イタリアについてはこのランキングを追跡し始めてからずっと上位2位はディズニーに占拠されていたところに、初めて日本マンガが2位をとったこと。大御所ドラゴンボールの力ですが

ディズニーとドラゴンボールとワンピースとワンパンマンが激しく絡み合う中に、どういうわけかDCの『バットマン:イヤーワン』が食い込んでいて、ここイタリアに関してはなぜかマーヴェルの神通力が効いていないのはなんとも興味深い現象

先ほど述べた伊藤潤二作品のイタリア出版も含め、あっけなくマーヴェルに占拠されているスペインよりも、日本マンガの受容としてはイタリアのほうがなんだか追ってみると面白いかもしれない、と思った、今週のランキングでした。

それではまた、次回分のデータがたまったところで、ランキングを集計し公開します!

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!