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メルケル「しかし世界を良くしたいという共通の意志は確かに存在しているのです」

「ロシアの態度はたいへんな困難をもたらすものですが、これはヨーロッパの戦後秩序が鉄の原則に基づいていたせいでもあります」
「わたしの出発点は、キリスト教的な人間像です」
「しかし、世界を良くしたいという共通の意志は確かに存在しているのです」

などなど名言続出の、アンゲラ・メルケル元首相のスピーチ集。なんとも、勇気づけられた。読んでよかった。

「旧東ドイツで生活したという事実によって、わたしには一つのことが骨身にしみています。自由の大切さです」

東ドイツ出身のメルケルさんが言うからこそ、「自由」というコトバがとても重い。

「神は、わたしたち人間を自由な存在として創られました」
「神はあやつり人形や、ロボットや、言われたことだけを行う人間を望まれませんでした」

それにしても東ドイツ出身の物理学者というバックグラウンドをもつメルケルさんが、これほど「現代におけるキリスト教」をテーマに語っていたとは、なかなか意外な発見でした。

混迷を極める世界と人類を前に決断を続けてきた人のコトバに満ちた本。推薦の一冊です。


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子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!