世界史に詳しい人とそれほど詳しくない人との間で起こったしょうもないすれ違い
相手「ねえ、あなた、ヨーロッパの歴史に詳しかったよね?」
私「んー、まあ、ギリシャとかスペイン語とか勉強してきた縁で、かなり詳しい方だと思う」
相手「教えてほしいことがあるんだけど」
私「なに?」
相手「十字軍って、どんな人たちだったの?」
私「えーっと、どの十字軍?」
相手「え?」
私「あ、いや、えーっと、第何回目の十字軍?」
相手「、、、何回もなにも、とにかく十字軍のことよ」
私「あ、いや、、、じゃあ、誰と戦った十字軍?サラディンと戦った十字軍?エジプトと戦った十字軍?それともコンスタンティノープルを攻撃した十字軍?」
相手「もういい」
めちゃくちゃ不機嫌になられた。
いやいや、イジワルをしたわけじゃないんですよお!「キリスト教がイスラム教徒と戦うために編成した軍隊」なんて単純に言うと、ヴェネツィアと組んでハンガリーを襲った十字軍とかコンスタンティノープル征服に噛んだ奴らのこととかが見えなくなり誤解を産むから、できるだけ正確に答えたかっただけなんだよお。。。
※こんな目にあっても、私は、「世界史をわかりやすく単純化して教えてあげる」ような恐ろしいことは、絶対にしないぞ。
単純な事件も単純な動機も単純な利害関係もない。世界史はまことに複雑怪奇な人間ドラマ。シェイクスピア演劇みたいに。ギリシャ悲劇みたいに。
現代社会の日々のニュースと同じように。
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