【海外マンガ事情】西欧各国での日本マンガ・ご当地コミックの売れ筋ランキング分析(2019.08.19～2019.08.25）

先週の記事に引き続き、今週分の「海外市場での日本マンガ売れ筋データ」の公表と考察を行いたいと思います。(※データの収集方法はこちらの過去記事を参照ください）

■amazon.comでのアメリカご当地コミック売れ筋トップ20：イラン発『ペルセポリス』がついに２位へ！！

Ｇ７ではイラン問題も揉めに揉めたそうですが、そんな中、アメコミ市場では先週に続き、イラン出身のマルジャン・サトラビによる『ペルセポリス』が絶好調。とうとう2位にまでやってきました！

ペルセポリスI イランの少女マルジ

ハリウッド映画でイラン系を主人公にした映画が現れるのも近いのでしょうか？！そうなったらいいなあ。

■amazon.comでの日本漫画売れ筋トップ20(2019/08/19～2019/08/25):ジョジョの圧倒的な強さはAmazon側のロジックの間違いか？

アメリカでの翻訳日本マンガでは、『ジョジョの奇妙な冒険 第１部』が絶好調。

スコアが二位を引き離して圧倒的なのは、どういうわけだか、Amazonの売れ筋ランキングに毎日「二回」登場するという異常頻度だった為です。Amazonのデータベースの間違いによる異常値なのかもしれませんが、集計ルール的には合っているので、今週の結果としてはいじらずこのままで。

■amazon.jpでの売れ筋コミックトップ20(2019/08/19～2019/08/25):少女終末旅行が躍り出た週

日本国内でのマンガ市場は、先週言及した「応天の門」と「働かないふたり」は相変わらず、しかし今週はそれを押しのけて少女終末旅行が割り込んできたという展開。

少女終末旅行　1巻 (バンチコミックス)

それにしてもamazon.jpのコミック売れ筋上位はとことんバンチコミックスがジャックしちゃっていますねー。

■イタリアでの売れ筋コミックトップ20(2019/08/19～2019/08/25):やっぱりドクターストーンが上がってきた！

別記事でも述べた通り、イタリアの方々とマンガの話で盛り上がることが多かった最近。そこでひさびさにイタリアでのコミック&マンガの売れ筋ランキングも集計してみました。

イタリアでなぜか強いドクターストーンが20位以内をジリジリと占拠しはじめている展開でした。

■スペインでの売れ筋コミックトップ20(2019/08/19～2019/08/25)：伊藤潤二先生が地味に強い！

続いて、ひさびさに、スペインの集計も取っておきました。

スペインはアメコミ勢が強すぎて相変わらず面白くない、と思いきや、今回は集計範囲を50位くらいまで拡大して見てみると、、、

45位と46位に、私が敬愛する伊藤潤二先生の『ギョ』と『うずまき』がいるっ！！

ファンとしてなんて嬉しいことか！それにしても、スペインの皆様もこういうコワーい話がお好きなのですねえ、ヒヒヒ。

さて、今週は以上となります。来週もデータが揃ったところで、７日間分の集計を実施しますので、ご期待ください！