応神天皇陵

「御陵印(ごりょういん)」を集めよう!②

御陵印はどこに保管されているの?

前回の記事(「御陵印(ごりょういん)」を集めよう!①)で、御陵印は歴代天皇陵を参拝した記念に頂けるというお話をしました。ではその歴代天皇陵はどこにあるのでしょうか?

ほとんどは近畿地方に存在しますが、神代三陵(かみよさんりょう)は鹿児島県、第75代 崇徳天皇陵は香川県、第81代 安徳天皇陵は山口県、123代 大正天皇陵と124代 昭和天皇陵は東京都、など、意外と広い範囲に分布しています。

ということは96個の御陵印を集めるには全国古墳巡りの旅をしなければならないの…?という不安も募りますが、実は近畿4か所と東京1か所にある【陵墓監区事務所(りょうぼかんくじむしょ)】で保管されています。

画像1

    ⇧ 古市陵墓監区事務所(大阪府羽曳野市)の外観

陵墓監区事務所とは?

宮内庁では、陵墓(天皇や皇后が葬られている陵〔みささぎ〕とその他の皇族のお墓など)を5つの区域に分けています。その管理を行っているのが各陵墓監区事務所で、もともとは各陵墓で管理されていた御陵印も現在はそれぞれの区域の監区事務所に集約されています。

●大阪府羽曳野市 応神天皇陵内の古市(ふるいち)陵墓監区事務所には世界遺産登録された百舌鳥・古市古墳群をはじめとする17印
●京都府京都市東山区 泉涌寺内の月輪(つきのわ)陵墓監区事務所には18印
●京都府京都市伏見区 伏見桃山陵内の桃山(ももやま)陵墓監区事務所には神代三陵を含む29印
●奈良県橿原(かしはら)市 神武天皇陵内の畝傍(うねび)陵墓監区事務所には30印
●東京都八王子市 武蔵陵墓地(多摩御陵)内の多摩(たま)陵墓監区事務所には大正天皇陵と昭和天皇陵の2印

どの時代の天皇陵がどの区域にあるのかで、その時代の日本の姿が見えてくるような気がしますね。押した印を眺めれば、遥か遠い昔に思いを馳せることができそうです!

ということで、次回は各陵墓監区事務所について地図などを詳しくご紹介します。まずは古市陵墓監区事務所から。お楽しみに!

担当:M.N

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?