応神天皇陵

「御陵印(ごりょういん)」を集めよう!①

「御陵印」を知っていますか?

今や老若男女問わずブームになっている「御朱印」を知っている方は多いと思いますが、歴史好きの人たちの中で密かに人気を集めているのが「御陵印」なのです!
御朱印は神社やお寺を参拝した記しとして社務所や授与所で書いていただいたり書き置きのものを頂くことが多いですが、御陵印は歴代天皇の御陵(古墳)を参拝した記念にスタンプを自分で押して印を頂くのです。

96代_後醍醐天皇

      ⇧ 第96代 後醍醐天皇陵(奈良県吉野郡)の御陵印

2019年7月には大阪にある「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録されました。地元の方のみならず日本国内・国外からも多くの観光客が訪れ、古墳に魅了される方が増えています。
そこで、せっかく世界遺産を訪れた記念に御陵印を頂いて思い出にするのはいかがでしょう?さらに、これを機に百舌鳥・古市の古墳だけでなく他の地域の古墳にも足を延ばして御陵印を集めてみるのはいかがでしょうか?
全96個の御陵印を集め終わる頃には、1500年以上の時代を超えて、古墳の魅力をさらに深く知ることができるはずです!


御陵印の歴史と魅力


崩御され陵墓が築かれた天皇は、昭和天皇までの124代の内、一度退位した後に再び即位をする重祚(ちょうそ)が二度あったため122人とされています。その中で、合葬されている御陵があるため、歴代天皇陵の御陵印は93印あります。さらに、鹿児島にある神代三陵(初代の神武天皇より以前、日本神話の3神の御陵)の御陵印が3印あるのです。

印が初めて登場したのは大正時代に遡ると言われています。当時は各陵墓が自主的に作っていたようで、角印・丸印・前方後円墳形と形がバラバラだったり、中の模様や字体に統一性がありませんでした。ですが、昭和後期にほとんどの印が現在のものに新調され、多くが形や字体を統一されたそうです。
各陵墓でオリジナリティがあるのも見比べる楽しさがありますが、形の揃った印を並べるととても圧巻です!

さて、ではその御陵印とは、どこにあって、どうやって頂くものなのでしょう?
この連載でご紹介していきたいと思います。次回をお楽しみに!

担当:M.N


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