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【インタビュー】 ゴミ拾いをするサッカーチームって?渋谷発、こどもからお年寄りまで楽しめる新しいサッカー体験をつくりたいーSHIBUYA CITY F.C 山内一樹さんー

渋谷を拠点とするフットボールクラブSHIBUYA CITY F.Cをご存知ですか?スポーツやサッカーに馴染みがないと、なかなか「サッカークラブ」のイメージがつきにくいかもしれません。

SHIBUYA CITY F.Cは今年から東京都サッカーリーグ1部に昇格を果たした活躍中のサッカーチーム。しかし「ただ試合に勝つことだけが活動の目的ではありません」と代表取締役CEO山内一樹さんは話します。

サッカーで、街のみんなに勇気と活力を届けたい

「スポーツの楽しさって勝ち負けだけじゃなくて、みんなと一緒に楽しめるところにもあると思うんです。一人でも楽しいけど、みんなでやったらもっと楽しい。そういう魅力を僕らの活動で伝えていきたいんですよね。

プレイヤーとして試合に出るだけが楽しみ方じゃなくて、もっと日常に近い形で、こどももおじいちゃん、おばあちゃんもスポーツでちょっとずつ生活に彩りが加わるような体験をつくっていきたいんです。」と山内さんは言います。

中学生から20年以上、渋谷を中心とした生活を送っている山内さん。大学3年生でスポーツのマーケティング会社を起業するかたわら、2014年にはSHIBUYA CITY F.Cの前身となるTOKYO CITY F.Cを立ち上げます。はじめは、山内さんと同じくスポーツを仕事にしている友人たちと兼業感覚で立ち上げたのだとか。

「当初はそこまで”地域”を意識していたわけではありませんでした。活動を続けるうちに、いかに周りからエネルギーをもらっているかすごく意識するようになりました。試合中、最後の最後で力を振り絞れるのは家族や地域のみなさんからの応援があってこそなんですよね。

プレイする自分たちが楽しければいい、という理由だけでスポーツを続けることはなかなか難しい。だれかがよろこんでくれることが僕らのエネルギーになるんです。そういう人をひとりでも増やすために、渋谷の街と一緒に成長するチームになることが目標です。」

渋谷の街に開かれたサッカーチームとして

そんな思いを持つSHIBUYA CITY F.Cは、サッカーを通じた地域との交流を目的に、年間160回もの地域イベントを開催しています。

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選手と地域住民が交流しながら行う表参道でのゴミ拾い、仕事帰りにふらっと寄れる渋谷ストリームでの気軽なサッカーイベント、障害のある方々とのパラスポーツイベント、「渋谷区どこでも運動場プロジェクト」の一環での道路をスタジアムにしたサッカーイベントなど、対象も内容も多種多様。

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そのように地域に開かれたサッカークラブであることは、SHIBUYA CITY F.Cにとって欠かせない特色であると山内さんは言います。

「学生時代、川崎フロンターレで働いていたんです。川崎フロンターレは地域密着型の運営でとても有名なんですが、ただのアルバイトの僕がチームの車で移動しているだけで、下校中の小学生がわーっと手を振ってくれるんです。そのくらいチームとして地域との距離感が近くて。

僕らの活動でもそういう地域との関わりを大切にしたいんです。年齢や性別、障害の垣根を超えて、渋谷の皆さんに勇気や活力を与えられる存在になりたいですね。」と山内さんは話します。

渋谷のみんなの日常を彩る存在へ

これから渋谷でやってみたいことについて伺うと、アイデアが次々飛び出します。

「サッカー選手のスキルを活かせば、お年寄り向けに簡単なストレッチを教えられるかもしれない。こどもたちに身体の動かし方のコツを教えられるかもしれない。街中や道路でサッカーができたら、普段サッカーをやらない人も楽しんでくれるかもしれない。サッカーをテーマにしたファッションやグッズがあれば、もっとスポーツが身近なものになるかもしれない。

そんな風に、渋谷でやってみたいことはたくさんあります。ただ、そんな日常をつくるにはサッカーに興味のない人にとっても自分たちが価値ある存在にならなければいけません。自分たちだけで進めるのではなく、地域のみなさんと対話し、尊重し合いながらアイデアを形にすることを大切にしたいです。」

山内さんが思い描くのは、競技としてのサッカーの枠を超えた「渋谷のみんな」の日常を彩るようなサッカーのあり方。そんなビジョンを一緒に実現するコラボレーションパートナーは常に募集しているとのこと。

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最後に、山内さん自身がなぜここまでの熱意で活動を続けられるのか聞いてみました。

「自分をここまで生かしてくれたサッカーのことも、変化や新しいことを次々に受け入れる渋谷のことも、とにかく大好きなんです。渋谷を走り回っていた学生時代の僕のように、この街が楽しくなると喜ぶ人がたくさんいます。これからは、僕ら自身で渋谷を少しでも楽しくして、この街の未来をつくることに貢献していきたいですね。」

新しい文化が生まれ続ける渋谷の街で、今日もSHIBUYA CITY F.Cの挑戦は続きます。SHIBUYA CITY F.Cの最新情報は公式サイトやSNSでチェックすることができます。

▶︎SHIBUYA CITY F.C公式サイト

山内一樹さん
SHBUYA CITY FC(株式会社PLAYNEW) 代表取締役CEO

青山学院大学在学中に株式会社大学スポーツチャンネルを創業。Jリーグ・Bリーグ・侍ジャパンといった各競技のコンテンツホルダーから、桐生祥秀選手・入江陵介選手といったトップアスリートのマーケティング支援・SNS支援に従事。その後、渋谷からJリーグを目指すサッカークラブ「SHIBUYA CITY FC」を立ち上げ、運営法人である株式会社PLAYNEWの代表取締役を務め、フットボールを起点とした渋谷のまちづくりに挑戦している。

ーどんなこども時代を過ごしましたか?
小さい頃から野球やサッカー、ゴルフなどいろいろな競技をやっていて、スポーツが大好きでした。公園に集まって、みんなでサッカーリーグのようなことをして学級新聞で結果を報告したり・・やっていることが変わらないですね(笑)

ースポーツを仕事にしたのはどんなことがきっかけですか?
大学では国際ビジネスのゼミだったのですが、将来やりたいことのイメージはずっと湧かなかったんです。そんな時、ゼミの一環で学生向けのビジネスコンテストに参加することになって。そこで大学スポーツの映像をインターネット配信するマーケティング事業を提案し、優勝することができました。優勝者は必ず起業することが条件で、大学3年生で起業しました。

ー影響を受けているサッカーチームはありますか?
世界一エコなサッカーチームになることを目指している、イングランドの4部リーグに所属するフォレストグリーン・ローバーズF.Cというチームです。選手の移動には二酸化炭素排出の少ない交通手段を選び、スタジアムには太陽光パネルを使ったり、チームのカラーがとてもはっきりしています。

ー渋谷の好きなところは?
渋谷の街は変化をするのが当たり前で、新しいことが次々に生まれますよね。駅前やいろいろなところで開発が行われているし、来週には景色がまったく変わるのもふつうになっている。そういう変化が自然に受け入れられ、新しい挑戦が続いていく文化があるのが渋谷の好きなところですね。

SHIBUYA CITY FCとShibuya good passのオリジナルイベントも、近日中に公開予定です!

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説明サイト https://goodpass.app
会員サイト https://portal.goodpass.me
instagram https://www.instagram.com/shibuya_goodpass/











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