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モンスターメーカー・オンラインTRPGの思い出 (2008年)

 2008年頃、「モンスターメーカーの公式ホームページ」内で、オンラインのチャットとダイスを使ったTRPGが行われた。そのGM(ゲームマスター)を務めたのが私である。ストーリーの監修は鈴木銀一郎氏がおこなった。

物語は4期に分かれて進行した。
第1話:探検!ブルガンディ東の洞窟
 冒険者がブルガンディ島の洞窟へ食材探しに行ってドラゴンに出会うお話です。
第2話:ドラゴンライダーへの道
 ドラゴンから託された大事なものを持ってクリール村へピクニックに行くお話です。
第3話:浮遊城の秘密
 浮遊城の秘密を解き明かそうと探索に行くお話です。
第4話:ガーラの願い
 ガーラからのお願いで奇妙な石像を探しに行くお話です。

 このTRPGは、メンバーの招集を「金羊亭」という掲示板でおこない、チャットを「銀の斧」という会話専用アプリでおこなった。特に「銀の斧」は、1行の入力毎に2個のダイスが自動的に振られる仕組みで、テーブルトークを自然に進められるため、好評を博した。これらのアプリは柴崎銀河がPerl言語で設計してLinuxサーバーに実装した。2008年当時としては画期的だったと思う。だが、アプリは既に役目を終え、現在は停止している。

 各話は、鈴木銀一郎氏の小説やゲームを参考に、ストーリーを組み立てた。特に第3話は、未発売であったPCエンジン「神々の箱舟」の企画書を拝見し、ストーリーを終盤に組み込む形で進行したため、それに気付いた人は驚いたことと思う。

 ストーリーは、1日1回、GMが状況のレクチャーをおこなった最後に選択肢を提示して終わる。どの選択肢を選ぶかで、翌日のストーリーが決まり、各プレイヤーは希望する未来に一歩ずつ近づく。しかし、原作から大きく外れるような流れにはできない。この多重制約下でストーリーを組み立てることは、GMにとって究極の頭の体操とも呼べるものだった。

 TRPGのセッションの記録はそのまま残っているので、興味のある方は、ぜひ、御一読を願いたい。このサイトがずっと存続する保証は、残念ながら無いです。
http://monstermaker.jp/story/

モンスターメーカー・オンラインTRPGの思い出 (2008年)

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