高校生向けのブログ記事を執筆してみて
私は先月末、あるブログ運営サイトにて高校生向けの記事を執筆するアルバイトを始めた。
文章を書くことがめちゃくちゃ好きな私は、大学3年という若干遅咲きのタイミングかもしれないが、広告をたまたま見つけた時「これだ!」と思い飛びついた。
そうか、ドラマチックな就活話でよく聞く「自分のアンテナに触れてビビッときた」瞬間ってこんなものなのか、とか思いながら。
応募フォームの志望動機は、これでもかといった文字数で埋めて(実際どれくらい書くもんなのかわからんが、平均以上だと思いたい)、書類提出から1週間も経たずに無事採用された。
先週末に書き終えた初めての記事は、運営側から承認され次第公開される予定だ。
創作意欲に湧く私は、書類審査や面接の時と同様に、あれも書きたい、これも書きたいといった具合で、頭の中で変態チックになっている中身の薄いいくつかの話題を言語化して下書き保存している。
書き上げるという結果に結びつく必要性はさることながら、それまでの過程にどれだけワクワクできるか、誤解を恐れずに言えば、どれだけにんまりニタニタ「ああ頭に汗かきてえ」と近い未来の文章浮かばず頭抱える自分に対してドSになれるか、もしくはそんな自分を想像できないくらい今を楽しめるか、が大事だなあと思ったり。
それで、高校生向けの記事を書いてみての所感はというと、
本当にこれでいいのかしら
という唐突な、それでいて真面目な疑問が浮かんだのである。
一人暮らしじゃないのに一人暮らしのことをえらそうに書いてしまったという薄っぺらい後悔もあるけど、それ以上にいろんな思考が私の邪魔をした。
確かに、Canvaを使えるようになったのは良かった。中途半端にしか学んでいないプログラミングを使って自分でサイトを作るよりは着実にお金が稼げるという点においても、書くうえで精神安定剤になる。
では何が私をもやもやさせるのか。
私の文章、高校生に響くんだろうか。
切実に、このクエスチョンがモクモクッと浮かぶ。
そこで考えた。
そういえば自分が高校生の時って何考えて生きてたっけ?
私は、割と特殊なタイプの高校生だった。というか、そうなりたい類だった。
昼休みに騒がしくしているクラスメイトがいると、「チープな話題はやめてほしい」と外野から声の無い批判をしたり、「私んちって、テレビ見てるときに食べ物が映ったら「うわ、おいしくなさそ~」って言うねん」(事実)と言って友達を困らせる厄介な奴。それがdancing queenなお年頃の私。
そんな当時の自分が、WiFi無し生活で動画見るのも制限していた自分が、こんな寒い冬の時期にバッテリーとギガを消費してまでも読みたいと思うような記事が、今の自分に書けているだろうか。
答えはノーな気がする。
なんにも知らない狭い世界できゃぴきゃぴと、今よりずっと規則正しい生活を送っておったエライ子ちゃんが、認めてくれる気配は今のところ感じない。(過去の自分に悪意でもあるのかな)
現代の高校生がどんな子たちなのかは調べる余地がありそう。
たまにJKの姿を街で観察するくらいじゃ、その辺のヘンな人と一緒になっちゃうからね。(冗談です。一文前は本気)
どちらにしろ、相手に届ける努力は、創作する時にも、創作物を発信する時にも、しなくてはならんなということを学んだ私であった。
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