完璧な人なんていないよ、と言われても
完璧な人なんていないよ、と言われても、
私はやっぱり完璧な人でありたい。
成績も上位に居続けたい。
自分が1番、良くありたいと思う。いろんなあらゆる方面で。
それって何が悪いのだろう。
だけど、それは、自分が1番ではないからこそ、強く感じることでもある。
自意識過剰といわれる自分が好きかといえばそうではないし、
意味の分からないことに嫉妬したり、矛盾だらけの行動に悩んだり、
思うようにいかないことが多くて、思い描く姿になれない自分が嫌で、
相手の好意や褒め言葉ですら、素直に受け取れない日もある。
自分の世界に潜りすぎたとき、ほかの世界に溶け込んだり、飛んでくる槍をうまく交わしたりするのがどんどん下手になる気がして。
ずっと好きだった自分の世界ですら、もう何がなにで、いろんな義務感とか楽しさとか、知らぬ間に手を離れていくもんだから。
我慢強くなってしまった。
でもそれも自分だと認めると、ある拍子に我慢できなくなった瞬間、世界がたちまち壊れだすのだ。
でもちょっと待って。
壊れたらもう何も残らないの?
しょうがないから、生きている。それでいいのかな。
深い思考の波に追いやられ、昇らない夜明けみたいに光のない海のなかで、今日も考え続ける。
いつ割れるかもわからない卵を抱えて、心の勇者は眠りにつく。
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