強者(つわもの)の勉強法 優れた人ほどよく学ぶ

僕がときどき「勉強法な方法を教えてほしい」と頼まれます。相手や勉強したい内容によって適していると考える方法を提案します。
僕にこうした質問をされる方の中に、僕の方が教わることの多い強者(つわもの)がおられます。この方は学校には行けませんでしたが苦労して会社を成した方で、僕が提案した方法を組み合わせて、とても良い勉強をされているので、今回はその方法を紹介したいと思います。

・情報の選択
僕はロジカルシンキングの講義で、毎週社説の文章読解・要約を行っています。この教材は僕が選びますが、今回紹介する方法では、まず読解する社説を選ぶところから始まります。インターネットで多くの社説を読むことができますから、まずどの社説を読解するか選びます。
この段階で、世の中で重要と考えられるトピックスに広く触れることができ、その中のから情報を選択するという作業になります。

この方法でお伝えしたのは、ロジカルシンキキングの講義の話と、僕がどのように情報を収集しているかです。
僕は普段、スマートフォンのNHKと日経のアプリでニュースのヘッドラインをタイムリーに表示するようにしています。また新聞のメール配信を受信しています。ここから何があったかという「事実」のみを受け取り、中身は自分で調べるようにしています。どれか1つの記事を鵜呑みにするのではなく、事実を自分で理解するようにしています。

・文章読解・要約
社説を音読した後、文章のパラグラフを1行の文章にまとめます。これをさらに起承転結、SDS法、PREP法、IMRAD法の文章構成法にまとめます。
まとめる用紙は僕が作成したもので、新聞、日付、タイトル、1行要約、文章構成法の記入欄があります。

この方法でお伝えしたのは、ロジカルシンキキングの文章読解・要約と文章構成法による整理です。

・データベース化
記入した用紙はPDF化し、捨てずに綴じます。自宅やオフィスでは綴じたものを使用し、外出時はPDFを使用します。
ちなみに紹介した方は自宅に手書き、オフィスにコピーしたものを置いているそうです。

この方法でお伝えしたのは、ノートのとり方、情報整理です。
自分で理解しながらとった手書きのノートを綴じて保管します。こうしたものは時間が経ってもそれなりな覚えていて、探すのにそれほど手間取りません。今は特に記事やデータはインターネットですぐに調べられますから、細かな数字などよりFACTを纏めたものが重要になります。
PDFはScanSnapなどを使うと便利で、ファイル名は日付とタイトルの要約にします。PDFは手で綴じていないので、探すのに手間取る可能性がありますから、ある程度たまったらファイル名一覧を作って加えます。

・情報の活用
調べものをするときや会議など、何かを考えるときはインターネットを使用する前に辞書、纏めた資料の順番で調べます。
ちなみに紹介した方は、雑誌の記事なども要約を作成しておられます。既に5年ほど、社説だけでも毎朝行っておられるそうですから、とんでもない情報データベースです。

この方法でお伝えしたのは、情報の調べ方です。
何かを調べるとき、僕はまず何よりも先に辞書で調べます。それから信頼に足る記事などを検索しますが、基本的には学術論文です。新しいトピックスは論文でも見つからないものもありますから(普段の生活の範囲であればほとんど見つけられます)、信頼に足る書き手や出版物を元にした記事を探します。
このとき、ここ記した方法で作成したデータベースはとても便利です。

紹介している方のように毎日行うのは、慣れるまでかなり時間がかかりますし、相当大変だと思いますから、週に1回、気になる社説を3つでも良いと思います。
この方法の良い点は、社会に興味を持つこと、情報収集と取捨選択(情報リテラシー)、良い文章を見つける力、読解力、クリティカルシンキキング、データベース作成など、様々なことを一連の作業としてできることです。

先にも述べたように、かなり大変ですが、興味のある方はお試し下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?