会社を判断するときの視点

今、有志の方と勉強会を始める準備をしています。今多くの方が苦しむ中で、長期的な視点で戦略を立てるため、何を考えたら良いかという内容のものです。
最初は僕が使用しているフォーマットを用いたセミナーのような形式を考えていました。これはこれで良いのですが、一緒に協力して下さる方から、僕が普段どのような考え方や問題意識を持っているかを学びたいと仰るので、セミナーではなく勉強会にしました。

さて、この方(経営者さん)から、「会社を見るとき何で判断しているのか」ということを知りたいと言われました。詳しくは勉強会で紹介しますが、せっかくなので、ここで少し紹介したいと思います。

1.財務三表
これは言うまでもないことですね。
財務三表を見れば、会社の状態は一目瞭然です。加えて言えば過去10年のものを見れば、会社がどのような状況に置かれているかも判りますし、今後どのようにするべきかも考えることができます。
とは言え、実は僕はあまりお客様の財務三表を見ていません。僕が企業経営のお手伝いをするときは、必ず経営者の方が何か悩みや問題を抱えているからです。
本来なら最初から戦略立案や戦略提案を行うことが望ましいのですが、とりあえずは問題を定義し、その解決から始めるからです。
お医者さんが、まず緊急の患部を治療し、その後完治のためのちらを行うことに似ているかもしれません。

2.経営者さんの言葉と身だしなみ
会社を見るとき、これも当たり前のことですが、最も大切なのは経営者さんの言葉です。
別に難しい言葉や専門用語を使う必要はありません。話すのが得意ではない方もおられます。大切なのは経営者さんの気持ちや姿勢、熱意などです。
以前、言葉の重さと温度という内容を記しました。また組織の品格はリーダーの品格という内容についても記しました。こうしたことが会社の状態や性質を表します。
また、これは僕の感覚的な考え方ですが、特に中小・零細企業では、最初に経営者さんが職人か商人かビジネスマンかを判断します。

3.社内の雰囲気、社員の表情
これも当然のことなのですが、良い組織は雰囲気が良いです。自然と働いている人の表情も明るくなりますし、言葉遣いも良くなります。
僕は仕事のパートナーさんから、「騙されても騙されたことにすら気づかない人」と言われています。そうした意味では、その会社で働いている人の表情や言葉は重要なポイントです。

4.書棚
これは少しおまけですが、書棚もよく確認します。わざわざ「見せて下さい」というわけにもいかないので、見える場合のみですが。
会社によってはマンガがあったりとなかなか面白いのですが、やはり本棚もその会社の文化や興味を現しています。
また経営者の方の言葉や考え方の源泉が見えるのでこれもポイントにしています。
5.清掃
これもおまけのようなポイントです。
取り立てて不衛生な会社などを見たことはありませんが、清掃はその会社の製品やサービスの品質と比例します。
これについても色々な事例がありますから、僕がこの場で詳しく記す必要はないかと思います。

以上が会社を見るうえでの簡単にまとめたポイントです。

まあ、当たり前のことばかりですが、よければご参考にして下さい。

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