まずは基本から 定義・法則・フレームワーク

お客様の企業や事業のお手伝いをする時、まずは現状などを聞きながら、分析を行い、問題を明確にして課題を抽出します。その後それぞれに合った課題解決の方法を提案します。これは学生さんを指導する時でも同じです。何が解らないかを知らなければ、ちゃんと指導することが出来ません。

恐らくどんな事でも同じなのですが、「解らない」人や「できない」人は基本でつまづいていることが多いです。基本をおろそかにしていると言ってもよいかもしれません。世の中には天才という人がいて、基本など飛ばしてもできてしまう人がいますが、一定以上のレベルになると皆口を揃えて基本を大切にします。またそうした人ほど、凡人よりも多くの時間を基本に費やします。例えばスポーツ選手などがそうです。しかもそうした人ほど、基本を通じて多くの事を考えています。

一方、世の中には物事を簡単に行える方法がたくさん紹介されています。その一つがフレームワークです。辞書では枠組みや骨格などと説明されています。厳密には異なりますが、テンプレートのようなものと考えてもようでしょう。僕も企業のお手伝いをするため、必要なフレームワークをまとめた資料を作成し使用しています。

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しかしこのフレームワークはちょっと厄介です。

なぜならフレームワークを活用するためには、そのフレームワークの定義や法則など、つまり理論を理解していないと、正しい結果を導き出せないからです。しかもこのフレームワークについて、色々なホームページやブログでは、間違った紹介が少なくないからです。しかも文章が少なく、一見初心者向けに解りやすく紹介したものほど、適切でない説明が多いようです。

例えばMicrosoft officeにもいろいろなテンプレートがあります。Wordにはパンフレットの案内がありますが、デザインの基礎が解らないと、良いものは作れません。僕自身多くのデザイナーさんと仕事をしており、デザインの考え方を学びましたが、どんなフォントを遣えばよいか、色をどう組み合わせればよいかは、全くわからないので、結局テンプレートを使えません。これと同じで、様々なフレームワークも、基本的な理論を知らないと適切に利用できないのです。

苦しい状況にある今だからこそ、基本から見直すことがたいせつかと思います。

千里の道も一歩から。

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