見出し画像

雨のち晴れ。時々、虹。

ぼくは中学2年生になった

1年生の時は

絶え間のない

どしゃ降りの雨のような日々だった

ぼくの存在や

ぼくの心

ぼくの大切な親友

すべてを置き去りにされて

苦しくて悲しくて

息をするのもやっとだった

よく、ぼくは生きていたんだと思うくらい

最悪の1年だった

春休みが終わる頃

ぼくは

2年の先生がどんな人になるのか

気になって仕方がなかった

どうせまた2年になったって

ぼくたちのことなんて

いてもいなくてもおんなじような存在で

できる人だけを大切にして

できないぼくたちを冷たい目で

置き去りにするんだろう

そう思っていた


画像1

ところが

それはぼくの思い違いだった

宮本先生が担任になって

どしゃ降りだった雨は嘘みたいに上がって

毎日が晴れのようになった

宮本先生はおもしろくて優しい

ぼくたちができなくても

怒ったり睨んだりしないし

そんなことよりも

ぼくたちが何をしたいのか

ぼくたちが何を好きなのか

いつも聞いてくれる

そしてそれをできるだけ叶えてくれる

冗談を言って笑わせてくれたり

くすぐって遊んでくれたりする

ぼくはそんな毎日が楽しくて

とってもうれしくて

宮本先生が遊んでくれることが幸せで

学校に行くのが楽しくなってきた

まるで

どしゃ降りの後の青空に

大きくてきれいな虹がかかったようだ

画像2

気持ちが楽しくなったら

幸運もやってきた

パラリンアート Innovation AWARD 2022 っていうコンペに応募していたぼくの作品が、最優秀賞に選ばれた!!

画像3

お礼のお手紙も書いた

ぼくの描いた作品が

どこかで誰かを元気にできたら

ぼくももっと元気になれる気がする

どんなに苦しくて

どんなに悲しくても

雨は上がるんだよって

みんなに伝えたい

画像4

誰の背中にも

羽根が生えていて

本当は誰でも飛べるんだよって

大きな声で叫びたい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?