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【英語】root cause analysis / RCA

今日ご紹介するビジネス英語は、"root cause analysis" (読みは、「ルート・コーズ・アナリシス」)。

このフレーズは、"root" 、"cause" 、"analyisis"という3つの名詞から構成されている。それぞれの意味は、「(植物などの)根」「原因、理由」「分析」である。

そこで、この3つ名詞を合わせた "root cause analysis" の意味は、「根本原因分析」となる。これは、問題点やリスクについて、その根源的な原因を明らかにするための分析手法のことを指す。

そして、3つの単語の最初のアルファベットを並べて "RCA" (「アールシーエイ」) と略して呼んだり書いたりする。

ビジネスを行っていると、色々な現象に遭遇する。それが好ましくないものである場合には、会社としては、そういった問題に対処し、再発防止の策を考えなければならない。

しかし、問題点についてあまり深く考えず、その都度場当たり的な対応に終始してしまうと、問題点を引き起こす真の原因が分からず、将来、同じ問題の再発を許してしまうかもしれない。

そこで、何か隠れた原因があるのではないか、あるとすれば、それは何なのかを突き止めるために、問題点の根本原因を探るための分析を行う。それが「根本原因分析」である。そして、これを、英語で "root case analysis" や "RCA" と呼ぶのである。

この「根本原因分析」(root cause analysis)の手法自体については、以下のNTTコム オンラインさんのページに詳しいので、こちらにリンクを貼らせていただく。

それでは、ビジネス英会話における用例を見てみよう。

Recently we see rapid increase in customer complaints on delayed delivery.  This could cause serious reputation damage.  I think our distribution team should work better.
(最近、配達遅延についての顧客クレームが急増している。これは信用棄損を起こしかねない。流通チームがもっと良い仕事をすべきだ。)

Wait a minute.  What is the root cause?  Is this about the efficiency of the distribution channel?  Or isn't it about the poor estimation of the lead time?  I think we should do a proper root cause analysis.
(ちょっと待って。根本原因は何なの? 流通経路の効率の話? あるいは、リードタイムの予測がずさんなのでは? きちんと根本原因分析をすべきだと思うよ。)

I agree.  Let's hold a RCA session.
(そうだね。RCAセッションを実施しよう。)

ビジネスの現場では、毎日いろいろな現象が発生する。何かと多忙な日々を送っていると、何か問題が起きてしまっても、つい、応急処置的な対応で済ませ、原因を深堀せずに放置してしまいがちだ。

しかし、それでは危険だ。例えて言えば、まるで早期のがんを放置して、気づいたら末期がんになっていた、という具合に、問題がどんどん大きくなり、取り返しがつかなくなるかもしれない。

そのようなことのないように、根本原因分析の必要性を感じたときには、「root cause analysis」を実施すべきではないかと、会社に提案するのが良いと思う。

ご参考になれば幸いです!

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