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【英語】SMART

外資系企業では、目標設定の際に、人事部門などから、「SMART」を意識しろ、とよく言われる。私が勤めた複数の外資系企業すべての会社で、この略語を聞いたことがある。

「SMART」とは、何か。

その答えが、グロービス経営大学院のホームページに詳しいので、こちらをご紹介させていただこう。

簡単に言うと、目標設定のポイントを、以下の5つの英単語(形容詞)の最初のアルファベットを並べて示した略語だ。

S:Specific(具体的に)
M:Measurable(測定可能な)
A:Achievable(達成可能な)
R:Related(経営目標に関連した)
T:Time-bound(時間制約がある)

要素が5つもあると、全部覚えるのは大変かもしれない。

個人的には、この中で、以下の2つの要素が特に重要であり、これらだけ覚えていれば十分実務で対応できると思っている。

M: Measurable(測定可能な)と
T: Time-bound(時間制約がある)

営業職の場合は、売上の数値が個人の目標となることが多く、その場合は、その目標は、ほぼ必然的にMeasuranble(測定可能)でTime-bound(時間制約がある)なものとなる。

しかし、営業職のように明確な数値目標のない、非営業部門においては、目標があいまいになりがちだ。そうすると、後に個人の業績評価をする際に、客観的な評価ができず、特に、評価者の評価が恣意的になりがちだし、被評価者の納得感が得られない場合も出てくる。

だから、

Measurable(測定可能)で、Time-bound(締め切りを区切った)目標

を立てることが重要だ。自分の目標を立てるときにもこれらを意識しているし、部下にも、そのようにして目標を考えてもらっている。

例えば、以下のような目標であれば、後の振り返りの際に、それが達成できたかどうかを客観的に判断できる。

”Complete updating company rules on expense settlement by the end of the 2nd quarter."
「第二四半期終了までに、経費処理の社内ルールの更新を完了させる」

では、あとの3つ(Specific, Achievable, Related)は、重要ではないの?

もちろん、否。すべて重要だし、覚えておけるなら、覚えておくに越したことはない。

しかし、Measurable(測定可能)でTime-bound(時間制約がある)目標を設定すれば、自然と「Specific」(具体的)な目標になると思う。

また、「Achievable(達成可能)」ではない目標や、「Related(経営目標に関連した)」なものではないような目標は、そもそも、通常は、誰も立てようとは考えないだろう。

だから、5つを覚えるのが難しい場合は、Measurable(測定可能)で、Time-bound(締め切りを区切った)目標を立てる、という2つの要素を特に意識すれば十分ではないかと思っている。

ご参考になれば幸いです!

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