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【読書】『神モチベーション 「やる気」しだいで人生は思い通り』星渉

今日ご紹介するのは、星渉(ほし・わたる)氏の『神モチベーション 「やる気」しだいで人生は思い通り』(2021年12月、SBクリエイティブ)。

著者の星渉氏の別の著書『神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り』については、2020年に以下の読書録をアップした。同氏の著書を読むのは
これで2冊目だ。

『神メンタル』も、とても分かりやすかったが、この『神モチベーション』は、一層、読みやすくなっていると感じた。著者と会話しているような雰囲気を醸し出す文体だ。自己啓発本にアレルギーがある方にも、取り組みやすい本になっている。

詳しくはこの本を読んでいただきたいが、この本から私が学んだことは、ごく大雑把にまとめると、次のとおり。

「やる気」は出そうとしてもダメ。行動していると、自然と出てくるものでもない。
「やる気」は出すものではなく、気が付くと出ているもの。
それが、「ギャップモチベーション」。
「未来記憶」と現実のギャップを埋めるために、脳が勝手にやる気を出す。
未来記憶とは、「こうなりたい」という強い感情を伴ってイメージした理想の未来の姿。

ギャップモチベーションをつくるためのコツには、以下のようなものがある。
●未来の体験の先取り、「人生の試着」をする
●見えていないもののなかからチャンスを探す
●目標設定は、達成イメージが持てるまで小さくする
●「自分設定」を行って行動を自動化、ルーティン化する
●結果ではなく成長に注目する

目の前のタスクを必死で頑張ること自体は素晴らしいが、未来が見えなくなってしまいがち。一旦立ち止まって、未来を考える。
そうすると、目の前のことが未来にどうつながっているかが考えられるようになり、何かに追われている気持ちが、楽しい気持ちに変わる。
私たち自身を大切にし、現在の自分を楽しもう。

本書の素晴らしいのは、著者が一貫して、とてもポジティブであることだ。著者は、心理学や脳科学などの知識が豊富な方。だからこそだろう、読者に全くプレッシャーを感じさせず、自分にもできそう、何とかなりそう、という気にさせるような、肯定的なメッセージばかりだ。これを読めば、誰でも、自然に、スムーズに一歩を踏み出すことができそうだ。

さらに、本書には、QRコードがついている。スマホにコードをかざして、YouTubeの動画や、著者の音声にアクセスできるようになっている。紙の書籍とインターネットのコンテンツをリンクさせると、文字を読んだ内容が一層リアルに理解できる。これからの書籍の定番スタイルになるかもしれない。

特に、「おわりに」の箇所を、著者が心を込めて音声録音しているのには、とても好感が持てた。美声であり、優しく穏やかな語り口で、聞いていて、耳にとても心地良い。これがこの本の良さを一層引き立てている。

何だかやる気が出ない、と悶々としている方にはオススメの本だ。

ご参考になれば幸いです!

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