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【グルメ】「高良食堂」の「ゆし豆腐」(沖縄県那覇市)

今日ご紹介するグルメは、沖縄県那覇市にある「高良食堂」さんの「ゆし豆腐」。2021年11月の沖縄滞在の際、こちらで夕食をいただいたときのお話だ。

昨日ご紹介した沖縄そばと同様、「ゆし豆腐」は、沖縄のご当地グルメであり、沖縄県民のソウルフードだ。

「ゆし豆腐」とは、何か。霧島酒造さんという会社のサイトに詳しい説明があった。とてもわかりやすいので、そのまま引用させていただこう。

沖縄で豆腐づくりが始まったのは、中国との交易が始まった14世紀頃からと言われている。『ゆし豆腐』は、豆乳ににがりを入れて固まり始めたふわふわの状態のもの。簡単に言うと、『ゆし豆腐』を型に入れ、重しをしてしっかり水を切れば、縄でも結べるほど固いといわれる沖縄独特の『島豆腐』となるわけだ。

『ゆし豆腐』の見た目はおぼろ豆腐に近いが、普通の豆腐とは違う。まず、『ゆし豆腐』の素となる豆乳は、大豆を水で煮て絞ったものではない。大豆を水に浸しふやかしたものを挽いて絞る“生絞り”なのだ。また、大豆濃度が高いのも『ゆし豆腐』の特徴。さらに、豆乳を固める時に、にがりとともに塩を入れる。かつて、にがりの代わりに海水を用いていた(現在は禁じられている)ことのなごりで塩味をつけるための塩を入れるのだそうだ。“生絞り”、高い大豆濃度、塩味の3つにより、大豆本来の旨味がより強く感じられる豆腐となる。

塩味がついているのでそのまま食べても美味しいが、一般的な食べ方は、熱いカツオ出汁を加えて温め、塩や醤油を加えて味を整え、刻んだネギを加えて食べるというスタイル。さっぱりとした出汁の味の中で『ゆし豆腐』の旨味と甘味が感じられる。最近では、沖縄そばの上に『ゆし豆腐』をのせる『ゆし豆腐そば』もよく食べられている。

ふわふわの豆腐。「生絞り」であり濃度も高く、大豆本来の旨味を味わえるという。健康が気になるアラフィフ女子の夕食にはちょうどよいではないか。是非、沖縄滞在中に食べてみようと思った。

私がこちらの「高良食堂」さんを選んだのは、宿泊しているホテルから徒歩圏内という条件で、食べログでの検索に引っかかったからだ。ガイドブックなどには載っていないようだったので、穴場かもしれない。

行ってみると、少し寂しい路地にあった。

入り口を入ると、いわゆる町の食堂、といった雰囲気の空間だった。食券機のまわりに、ものすごい数の料理名が壁に掲げてあった。

券売機で「ゆし豆腐」のボタンを見つけ、食券を購入。お値段は500円(2021年11月当時)と、大変リーズナブルだった。

店内には、4人席が6つと、カウンター席が7つほどあった。お客さんは皆、地元民や常連さんのようで、観光客らしき人はひとりもいなかった。

運ばれてきたのが、こちら。ゆし豆腐にライスがついている、大変シンプルなメニュー。これは、コスパ大だ!(なお、ご飯は少なめでオーダーしたので、デフォルトだともっと多い)。

しっかりと塩気のある、濃いめのお出汁。ふわふわのお豆腐とよく合う。ネギとレタスが入っているのが良いアクセントになっている。

豚肉も、やわらかく、良い味付け。

豆腐をこのような形でいただくのは初めてのことで、新鮮だった。お味はしっかりしていながら、お腹には優しそうで、沖縄観光で疲れた身体を癒してくれる一品だった。

こちらのお店の食べログの口コミは高い。たくさんの種類の沖縄ローカルフードを高いコスパで味わえるということで、地元の人たちに人気のお店のようだ。

口コミを見ていると、ゆし豆腐をベースに沖縄そばを加えた「ゆし豆腐そば」というメニューについてのレビューが多かった。そちらもきっと美味しいに違いない。

那覇市で、真のローカルフードを堪能したい方におすすめしたいお店だ。

美味しかった。ごちそうさまでした!

こちらのお店の食べログのページはこちら。

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