ノート

ファスト&スロー#5

『ファスト&スロー』 ダニエル・カーネマン
第2章
第14章 トム・Wの専攻
第15章 リンダ
第16章 原因と統計

まとめ
・対象に対する具体的な情報を与えられると、統計を無視した判断をしてしまう。
・直感的な印象を、過大評価しやすい。

・もっともらしさ(代表性)により、間違った判断をしてしまう
・過ぎたるは及ばざるがごとし

・ステレオタイプ化一概に否定はできないが、一旦疑いの目を持つこと
・学んだことを自分の行動に反映できるかが重要

最後の、学んだことを自分の行動に反映できるかが重要ということについて、もう少し詳しく記述する。
本書の実験で人助け実験というものがあった。この実験は、それぞれの個室で何人かが同時にインタビューを受けており、実験者は各インタビューを聞くことができる。その中に、一人サクラを仕込んでおき、インタビューでそのサクラが「死にそう、助けて」と訴えてきたときに、何人の人が助けに行くかということを示した実験だ(ちなみに、15人中4人が助けに行ったらしい)。この実験の目的の一つは全体の中で、自分自信が自発的に行動できるかということ証明する実験であった。しかし、実験で次のことも分かったのだ。

この実験の概要と結果を説明したグループに対しても、同じ実験を行なった。驚くことに、実験の結果を知っていたにもかかわらず、助けに行った人は、実験の結果を知らないグループと大差ないという結論に至る。
いくら物事を理解していても、人は実生活に生かせないということが証明されてしまった。

勉強や研究は役に立たないからこそ面白いという意見もあると思うが、私は、社会的な意味をもたらすこと、つまり実生活において役に立つ、または生かせることで初めて研究や勉強の真価が発揮されると考える。
これから研究活動が始まるので、ただやるのではなく、少しでも社会のためになるような研究をおこなっていけるように努力する。


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