【毎日note163日目】失恋は確かにつらいのだが。
こんばんは。さゆです。
本日は、原稿で「失恋」について書いていたのですが、これがまあなんとも...書きながら自分の失恋についての黒歴史が頭をよぎる作業で、書きながら爆発しそうになりました( ̄▽ ̄;)
失恋。めちゃくちゃ辛いですよね。
辛い出来事って、確かに自分を大きく成長させてくれたりもする。他者の気持ちが少しはわかるようになったりもする。
......のですが、まあ正直、「成長せんでもええし、他者の気持ちがわからん厚顔無恥女でもええから、辛い経験などしたくないでござる」というのが正直な気持ちです( ̄▽ ̄;)💦
私は、失恋が自分の中でちっとも受け入れられなくて、「ねえどうして?! 私の何が悪かったの?!」とストーカーのように延々とメールを送りつけたことがあります。
今思うと逮捕されなくて良かったなとゲッソリ思えるレベルで取り乱しました。
自分は世界で一番の悲劇のヒロインに思えてくる「失恋」という名の魔物。
フリーになった途端、誕生日もクリスマスもバレンタインも忌み嫌われて然るべきおぞましい行事にしか思えなくなり、「リア充絶滅しろ」と心の中で何人のカップルを呪ったことか…。
そうそう。私の中で、一番の失恋小説と言えば、森見登美彦先生の『太陽の塔』(新潮社)です。
京都大学を休学中の5回生である主人公の「私」が、失恋をこじらせにこじらせて、元恋人の水尾さんを、「研究」という名の「ストーカー行為」を続けているところから物語は始まります。
「私」は付き合っていた頃から水尾さんに関する「400字詰め原稿用紙に換算して240枚の大論文」を書いていたり、別れたあとも書き続けていたり...。
恋人たちのクリスマスイブをぶっ潰すため、舞台となる京都の四条河原町にて、「ええじゃないか騒動」を繰り広げたり...。
まあ色々アウトな行為も多いのですが、物語では、ヘンテコな男である友人2人に囲まれ、「本当は水尾さんに振られてとても寂しかった。心の底から大好きだった...」と、自分の気持ちを素直に受け止められるようになるまでの葛藤がつぶさに描かれているのです...。
いやあ。もう本当に泣けてくる物語です。なんと言うか、その感情に身に覚えがありすぎて。
「本当は辛くない。カップルなんて滅びろ」と口では言っていても、やっぱりラブラブカップル(←死語?)はうらやましいし、恋愛は良いものでもあると思います。誰かに愛されたり、愛したりする行為は、特別でかけがえのない記憶となっていきます。
それが急になくなってしまったのだから、辛くて寂しいに決まっているし、でもその辛くて寂しい現実と折り合いをつけるのは、膨大な時間がかかったりもする...。その間にとち狂った行為に走ることもまあ、正直ある...。
失恋ってとんでもなく辛くて、でもやっぱりどこか自分を成長させてくれるもので、忘れられない思い出となるよなあと思ったのでした。
ちなみに、物語では、元恋人の水尾さんの心理描写は一切描かれていないのですが、太陽の塔に魅了され、誕生日に「人間臨終図鑑」をくれ、源氏物語「宇治十帖」を愛読する彼女は、その情報から考えても、きっと不可思議で素敵な女の子だったのだろうなあ、と思います。(笑)
あ、失恋の原稿を書いたことをきっかけに、なんかまた一人で延々と語ってしまいました。
黒歴史なら任せて! ってくらい、私は色々やらかしてきてるので(現在進行形)また少しずつ告白させてくださいね。
過去の私もポンコツでした。
さゆ
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