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食べること vol.4

食べることは、生きること。

料理が好きな人をわたしは心から尊敬する。
暇さえあれば料理をしている友人や、思いもつかない食材の組み合わせで美味しく美しく作る友人、常備菜をせっせとこしらえている友人や母、いきなりおうちに遊びに行っても何かしら手作りのつまみやらなんやらをさっと出せるその素敵さにクラクラする。倒れそうになるくらい、その素敵さに、マメさに、時間の使い方への尊敬度合いが圧倒的。

で、わたしはと言うと、料理が好きかと聞かれたら、大きく「ハイ!!!!大好きです!」とはわたし言えない。何しろ料理を作ることに対して気分にムラがある。乗ってる時はすんごい楽しくて、作りまくってしまうけれど、そうでもない時は混ぜるだけ、切るだけにしたいというテンション。毎日ごはんは作っているけれど、常に楽しいかと言えばそうでもないんです、テヘ。安心安全で新鮮な美味しいものをわたしは大好きだし、なんていうか雑には食べたくないという思いはものすごい強い方だと思う。食べるなら、美味しくてエネルギーチャージできるような元気になる食事がしたいし、ストーリーのある食材や調味料を使いたい。お豆腐を何も調理せずに食べるだけにしたって、美味しいお豆腐がいいし、かける醤油やごま油もこだわってしまう。ここは妥協できない謎の頑固さがある。

採れたての無農薬のじゃがいもをただ、ざっと洗い、蒸して岩塩と美味しいオリーブオイルやごま油につけて食べる。季節の野菜をニンニクでさっと炒めて、醤油麹をちょろっと垂らしてごはんと一緒にハフハフ食べる。昆布だしで大根に少しづつ火を入れて、自家製の麦味噌を溶くお味噌汁を食べる。とうもろこしを蒸してかぶりつく。生の落花生を多めの塩で40分くらい茹で(今ここ)無心に食べる。

これらって、料理って言っていいのだろうかっていう食べ方ばかりで、だから料理が好きですと言えないの....という小さなモヤモヤがある。だから、ことさら料理が本当に好きな人に、美味しく作る人に圧倒的な強烈な憧れがずっとある。なんなら料理本読むの大好きだし、写真とかみてるだけでリラックスしてしまう。
でも、簡単なレシピばかりを探してしまうし、ちょっと複雑な工程だともはや文字が頭に入ってこなくて、興味が霧が晴れるようにサッーーーと薄れてしまう...。

そんなわたしにAyurvedaはとってもありがたい。
できるだけ住んでいる土地で採れる旬のものを、できるだけシンプルに、レシピありきではなく、エネルギーが溢れ、私たちの今を整えてくれるパワーを注いでくれる旬の食材をさっと調味して食べる。いわゆる栄養学から食材を観るのではなく、その食材の持っている「味」のエネルギーで体と心を整えると考える。わざわざ遠い国から船や飛行機で運んできたものを常食するのではなく、自分の住む土地が与えてくれる食材を食べる。常食するってことは、望もうと望まざるとも、私たちの体と心を作ってしまう。習慣って、慣れって、その人を作ってしまう。慣れようと努力しなくても、続けていることに人は例外なく慣れてしまう。

季節で、時間で、体のバイオリズムで食べるものをチョイスできる自由があるって素晴らしいと思う。そしてそこに「思いやり」の基本があって、自分の頭で考えることをしたら自分に、他人に、動物に、植物に、自然に、環境に、できるだけ圧をかけない食べかたをチョイスしようとする。チョイスできる。

雑に、適当にチョイスすることもできるけど、自分がそんな風に扱われたらすんごく嫌だ。神さまの創造物であるあたしたちを雑に、適当に扱ってはならん。そしてそれは人に対してだけじゃないってことも、忘れてはならん。食べ物を粗末にしないってそういうことだと思う。Ayurvedaでは、万物は同じ構成要素(空、風、火、水、土)でできていて、構成比が違うだけ、顕れ(あらわれ)が違うだけだよ、って教えてくれる。あぁ...Ayurveda!安心感はんばない!!

いろいろ脱線してしまってごめんなさい。
お料理が上手な人や、好きな人への尊敬と憧れは永遠にあるけれど、わたしはわたしの「食べること」にとてもオリジナルな愛を持っているってことが書いていて浮き彫りになったので、なんかとても安心して寝られそう。笑

次回からは、少しづつ、Ayurvedaの味がもつエネルギーとかも書いていきます。

ちなみに、今朝波が無かった朝に作った簡単ヴィーガンクッキー、白崎茶会のレシピを参考にアレンジしました。
時間にして、前工程30分くらい。簡単がやはり好物w

【ヴィーガンきなこクッキー】
●地粉 50g
●コーンミール 30g
●きなこ 20g

●メープルシロップ 45g
●米油 30g
●岩塩 ちょっと

① 液体たちを泡立て器でトロリとするまでしっかり混ぜる。(乳化させる)
② 粉物たちのボウルに乳化した液体たちを入れて、ゴムべらで混ぜる。
③ ②をひとまとめにしたら、クッキングシートの上に置いて、上にラップを引いて、麺棒で厚さ5ミリくらいに伸ばす。
④ 包丁などで切り込み線を入れて、フォークなどで穴を開けて、クッキングシートごと天板に入れて余熱していたオーブンで160度で10分焼く。
⑤ 切り込み線をなぞって切り離し、150度に下げたオーブンで15分焼く。

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