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松葉杖生活まとめ①感情の変遷〜欲求とあきらめ〜

皆さまこんにちは!SAYURIです。
人は弱い立場にならないとわからないことがある…
この2ヶ月弱で松葉杖が私に教えてくれたことです。

いつも以上に敏感に
いろいろなことを
感じられていたこの期間のことを、
忘れないように少し書き残そうかと思います。


『 松葉杖の疲れは忘れた頃にやってきた 』

アキレス腱断裂をした当月4月。怪我を受け入れた直後からは、意外にもけろっと過ごせていた(と思い込んでいた)自分。常に新しい経験はチャンスだと思っているから、踊れなかったり動けなかったりする以外は、この怪我にも大きな意味があると感じていたし、きっと新しい発見に溢れた日々を送れるだろうと思っていた。本人がそう信じているのだから、当然そのような学びや出来事がたくさん出現する。

加えて、周りにもポジティブな方しかいらっしゃらないから、その流れは加速する。相変わらず怪我をした割にはアクティブに動き、今しかできない学びを!とかいって意気込む。なんなら、アーティストならではの松葉杖企画をたくさん考えて、ウキウキしていたくらいだ。

様子がおかしくなったのは5月になってから。
人間の身体や精神の疲れというのは、
気づかないうちにたまることがとても多い。

自分は絶対に大丈夫!という過信も含めて、体調を崩してからそのことに気付く人も多いと思う。

なんか気持ちに身体がついていかない…
やりたいけどやりたくない😔
あれ?なんにもしてないのに??

敏感な人が自分を守るためにやりがちな
感じないフリをする行為の限界
なんとなくそんな仮説が思い浮かんだ。

松葉杖を使ったことがない方も、
その姿・形を見ただけで、
大変そうだなぁという感覚はあると思う。

私も怪我以前は、その人と同じ気持ちで
心情を察すことができている(つもり)だった。
でも実際の大変さは全然ちがった…
(ほんとにごめんなさい)
まつばづえ…ちょっと…づらぃ…ぁ…ぅ(心の声)

具体的にその辛さ、疲労感を言葉にするならば
まさに、自分の思い通りに動けないストレス
これが1番の原因だと思う。


ふだん都会的な生活をしている人であれば
最寄り駅に何分で行けて
この目的地には何時には必ず着いて
今日はなにをしてあれをして…
このような普段のルーティーンは
当たり前のことかも知れない。

無意識にできていたこれらのことも、
松葉杖だと普段の3倍は時間がかかり
脇や腕が疲労することもしばしば
駅でエレベーターを探すだけで
10-15分ロスしてしまったり
雨だと滑って危険なので身動きが取れなくなる
疲れてしまって予定をやめることもあるし
人に迷惑をかけるのが嫌で
お会いするのをやめたくなったりもした(🥲)

にゃ〜

思えば、怪我直後1-2週間は
炎症期間の痛みや
手術か保存か日夜検討して唸っていたりと
思考がすべてそのトピックスの検討に奪われていて
余裕もまったくなかったので

何もできないじぶんの身体に
良い意味であきらめもついて
どうせ動けないなら、とストレスなく
おうち時間を
快適に過ごすことができていた。

日々ささやかなことに幸せを感じ、
少しでも手を差し伸べてくれる人には
涙が出てくるほど有り難みを感じ、
助けてくれるだけで
幸せと感じる日々。

むしろ足があって治るだけで有難いことだし
こんな気持ちにさせてもらえて
怪我をしたことに
心から感謝したことも覚えている。


では


自分の状態をあきらめていた時と
フラストレーションを感じるようになった時と
なにが変わったのか…

それは紛れもなく
自分の中の欲求の再燃であった。

うおおおあおおおあおあお

人間と欲との関係性は
しばしばネガティブな書かれ方をすることもあるが
欲こそが人間を進化させてきたことは間違いない。

日々少しずつながらでも、良くなる身体は
もっとこれもできるかも
あれもできるかも
もっと今日動けるよね

とポジティブな行動を引き起こし私を鼓舞した。

だけれど想定以上に何もできない自分が
同時進行で自分の欲を否定した。
それは同時に強いフラストレーションにもなった。

人とお会いしたい時には
その方が喜んで欲しいなとか
お会いした方が気持ち良い気分になって
帰っていただきたいな〜と
無意識に(かなり)強く
思っている(信じている)自分からすると

自分で自分を満たせない状態では
とてもじゃないけれど人前に出られなかった。

自分が元気でなければ人を元気にできないとは
まさにその通りだ。

普段バタバタと活動するのが好きなぶん、
1週間おやすみするだけでも1ヶ月くらいに感じたり
さまざまな感情の渦に飲まれそうにもなったけど
今振り返って、本当に素敵な経験をさせて頂いてると心から思う。

欲求を持てるということは
なんて幸せなことなんだと思うし
同時に、あきらめる(明らめる)ことが
こんなにも心身を解放してくれることも知れたから

世の中には稀に、
自分がその状態になったことがないにも関わらず
豊かな想像力と優しさで、その人の立場に驚くほどすっと立つことができる方がいる。

私はそんな人のことを強く尊敬しているし、
そんな人のようになりたいなと、憧れている。

自分はまだまだ痛みの伴った経験とともにしか
新しいことや視点を学べないことが多く、
そうなるまで理解できないことが多いのは
反省ポイントであるが、

今回の松葉杖生活で感じていること、
見ているものは、自分にとって全くの
新しい世界であり、視点であり
そのすべてに感謝している。

次のnoteでは松葉杖生活を経験したうえで
今後松葉杖生活を送る人に参考になるよう
具体的な日常起こりうる状況について
まとめてみようと思う。

😍  

また、読んでいただけたら嬉しいです😌💓

2022.6.15
SAYURI



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