Model Production 21(学生英語ミュージカル)公演終了‼️

2021年11月7日 09:54

皆さまこんにちは！SAYURIです。

先週末は、Model Production(通称MP)という、
奈良橋陽子さん総監督の学生の英語ミュージカル『スクールオブロック』の本番でした！

モデルプロダクションは、 "演劇を通じて英語を学ぶ" という理念に基づいて、ブロードウェイでの舞台経験をもつ、故Richard A. Via氏によって設立された、大学生による演劇団体です。アメリカのプロ俳優養成学校で演技を学んだMP第1期生である奈良橋陽子氏によって理念が継承され、現在に至ります。加瀬亮、川平慈英、中村雅俊、藤田朋子、別所哲也、そして故今井雅之、塩屋俊など、多くのプロの俳優を輩出していることで知られています。
引用 : モデルプロダクション公式HP

私は2018年に渋谷真紀子さんディレクターの年に、ダンスアドバイザー(全幕の振付師)という立場で団体に関わらせて頂き、今年2021年は2度目の参加となります。

今年は、自分自身もVenus of Tokyoの公演中ではありましたが、コロナ禍で例年とは異なる学生生活を余儀なくされている学生さんを少しでもサポートしたい気持ちが強く、アドバイザーとして関わらせて頂くことを決めました。

今年のDirectorは米倉リエナさん‼️
NYU(ニューヨーク大学)の演劇科を卒業し、その後女優などを経て、現在は演者家やキャスティングディレクターなど幅広くご活躍されています。奈良橋陽子さんの娘さんでもあるリエナさんは、そのハッピーでポジティブなキャラクターと、懐の広さを兼ね備えたとても素敵な女性です。2児の母親でもありながら、ハードなスケジュールの中でも常に笑顔をたやさず、愛情と情熱をもって学生に向き合う姿にはただただ尊敬するばかり。

I really enjoyed working with you!!
Thank you so much Lyena-san!!

MPという団体は稽古中の会話はもちろん、本番の作品もすべて英語で上演します。そのためディレクターをはじめスタッフの殆どが英語堪能な方ばかり！！( As for me, I have to study English more and more!!)

そんなユニークなMPという団体に、毎年たくさんの学生さんが集まり、かけがえのない経験をして卒業されていきます。

今年は、元々9月頭に本番を予定していたのですが、コロナ禍による感染者増加の背景から、急遽10月末に公演を延期するという判断が下された年でした。稽古が中断していた期間が長かったのはもちろん、メンバーにとって延期に対するモチベーションの維持が本当に大変な年だったと思います。(私も、同じくらい時間をかけて準備していた公演が無くなった経験があるのでよくわかります)

お稽古自体も、延期によりスケジュールの確保が難しくメンバー全員が揃うことはなかなか難しい状況も続きましたが、オンラインと併用しながらの試行錯誤でこうして本番を迎えられたことは本当に素晴らしいですし、ひとえに学生さんひとりひとりが自分と向き合って、目の前にある壁を乗り越えてきた結果だろうなと思っています。

私がMPのすごいなと思うところは、ひとつの舞台を隅から隅まで皆で作り上げていること。表も裏も全部です。セクションはSound(音響)、Seppy(舞台美術)、Make&Costume(ヘアメイク&衣装)、lighting(照明)、LM(ライブミュージシャン)、Casts(演者)、そしてHeads(運営)に分かれており、参加する学生さんは必ずどこかのセクションにjoinし、meetingを重ねながらイメージを形にしていきます。

自分も昔ダンスサークルに居たのでよくわかりますが、一般的なキャストは、舞台を作る側(裏方)のことはプロのスタッフさんに完全にお任せして詳細な中身は理解していないことが多いのですが、MPにいると舞台裏のプロセスも日々全員で共有していくのが凄く面白いのです。

それぞれのセクションにプロのアドバイザーが入るため、学生さんは時にプロの指導を仰ぎながら、試行錯誤して本番を迎えます。これは卒業後に演者側でプロになる人たちにもとてつもなく良い経験になると思いますし、改めて舞台というのは多くの人の力が結集しないと本番を迎えられない、神聖な場所だなと思わざるを得ません…

MPに関わらせて頂くと、舞台づくりにおいて何一つ当たり前に準備されたものはなく、普段いかにたくさんのプロの手をお借りしているかというのを、改めて私も痛感します。普段プロの現場では音響のバランスが美しくセットされているのがデフォルトで、『照明を少しこうして…』といえばイメージに合う照明を作ってくださる方がいらっしゃいますが、そのどれもがプロのなせる技だということ。改めて感謝の気持ちが募ります。

舞台には、舞台でしか味わえない沢山の…本当に沢山の魅力があります。全員が本番にかける情熱が強ければ強いほど本番の感動は強固なものになり、長期間の稽古プロセスも含めて、一生忘れられない経験ができるのが舞台だと私は感じております。

日本ではここ数年コロナの影響で、既存のエンタメ業界も困難に見舞われ、小さな劇場をはじめライブハウスなど含めたくさんのハコが、スタッフが、演者が、苦境に立たされました。小栗旬さんがテレビでもお話されていましたが、舞台人の労働環境に関しては、まだまだ課題はあると思うのですが、舞台という素敵な文化がこれからも日本で生き続けると良いなと心から思います。

さて、最後になりましたが、大学生って本当に可愛いですね…存在するだけで可愛いってこういうことか〜🤣鳩走るエナジー！今年のMP21メンバーは本当に個性的で、経験もさまざま、キャラクターも面白くて、結果的にスクールオブロックという演目はとてもマッチしていたように思います。

演出家のリエナも、不思議と作品にご縁があるメンバーが揃ったとおっしゃっていましたし、私も心からそう思います。シンプルなことしか思えませんが、みんな可愛くて大好きです❤️