地域ボランティアを通して感じた「いきる」力
絶賛モラトリアム期間中の私。
父から世界を広げるんだったら、社会福祉やボランティア等もやってみてほしいと言われた。なるほど、確かに考えになかったな。
そこで、地域のボランティアセンターに相談に行き、社会福祉協議会に登録し、いくつか始めている。今回は、そのうちの一つ地域の清掃活動に参加した。
ボランティアといえば、海岸のゴミ拾いや、森林植樹など色々と種類はあるが、自分の住んでいる地域で活動が出来れば良いと思った。
今回の活動は、役所の職員さん、社会福祉協議会の方、町内の方々などが参加されていた。
初めての参加で緊張したが、社会福祉協議会の方が、入りやすいようにフォロー頂き、メンバーの方々も温かく迎えて下さった。
地域活動
私はこの街に引っ越してきて然程経っておらず、過去に住んでいた地域でも、地域活動はやった事がなかった。
そういえば、以前エントリーした仕事の履歴書に「あなたにとっての地域活動とは」ってあった。
正直、何もしてないなぁ、やってたとしても幼い頃、祖母や両親とで、自分主体じゃないなかったので、ピンと来ていなかった。
今までの居住地は都会。そもそも地域活動は田舎のもので、都会でやるイメージがわかなかった。(スミマセン)
思い込みだったし、自分事として捉えていなかった。
作業内容
4~5人1チームで、合計3チームに分かれる。
チームごとに担当エリアを分け、カーブミラーの清掃。
チーム内での分担
・脚立に登って、掃除する人
・脚立を支える人
・掃除する人に掃除用具を渡す人
・位置情報の確認やチェックする人
単純な作業だけど、皆がやり易いように考えながら一つ一つ行った。
相手の立場になって、こうやったらやり易いかなって試行錯誤しながら。
始めましてでもこうやってチームプレイをする喜びを感じた。
台車を押したり、脚立を運んだり、お互いを気遣ったりする、当たり前のこと。この当たり前ですら嬉しく感じた。
作業しながら
作業中や、次の作業場所に向かいながら、自分が住んでいる地域について知る事が出来た。
代々住まわれている方から、地域の歴史について教えて下さった。
区の合併や町名変更、過去の災害など。
清掃で担当地域を周りながら、近いけれど今まで入ったことが無かった場所に行き、改めて街の雰囲気を感じる事が出来たのだ。
「こんなところに素敵なお店があったんだ」
「この道はいつも通っている大通りから一本入ったところなんだ」
なんていいまちなんだろう。って思えた。
一緒のチームの女性と話していたことがとても心に残っている。
いつ何が起こるか分からない。
ただ何かを恐れすぎても窮屈になってしまうが、災害等があったとき、街の人たちと「助けてください」もしくは「私でできることがあれば力になります」と声をあげられる関係を築くことって大切。
避難所にいっても、顔見知りの方が居るのと居ないのでは全然違う。
備蓄とはいえ、結局下水道が壊れれば、トイレに行けないので、避難所に行くことになるんだから。
そうなんだよね。世間知らずの私。何となく想像はしていたけど、こうやって会話することで改めて大切さを痛感する。
いきる力
この活動を振り返っていると、これって「いきる」力の1つなんじゃないかなと、ふと降りてきた。
私は「いきる」事を一つ一つ鍛えている気がしている。
先日の農業インターンシップにて農あるくらしを知り、自分で食べるものを作ること
地域の人たちとつながる事で助け合える関係性を築く
生まれ育った地の人とつながる事で、いつでも帰れる場所をつくる
これが出来れば何とか生きていく事が出来る。サバイバル能力とまでは言わないけれど。
会社に勤めていたら、会社に守ってもらっているので、その必要性は無いのかもしれない。
会社からお給料をもらい
災害発生時は安否確認してくれる
社内には備蓄もある
だけど、退職した今、手探りだけど、自分で少しずつ生き抜く力をつけている気がしている。なんだか成長を感じられてうれしい。
今回のボランティアを通して、自分の住んでいるエリアが好きになった。
解散する際に、メンバーの方から「また来月お会いできますように」と声を掛けてくださった。
その方とは別チームのため、お話しは出来なかったが、嬉しいお言葉だった。
また来月いきたいな。
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