さよならモノトーン公式note

10.6(金)池袋HUMAXシネマズにて公開!映画「さよならモノトーン」公式noteで…

さよならモノトーン公式note

10.6(金)池袋HUMAXシネマズにて公開!映画「さよならモノトーン」公式noteです。

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  • 映画「さよならモノトーン」プロダクションノート

    10月6日公開・映画「さよならモノトーン」のプロダクションノートを一部公開いたします!

最近の記事

11.撮影2日目 夜

その日は、夜も暴風だった。 修太が美鈴に怪我の手当てをしてもらうシーン。 ここは修太が美鈴に 心を開きかけたことを暗示するシーンだ。 かなり、センシティブな 感情を表現することを狙っていたが、 暴風がまたも立ちはだかる。 撮影部、照明部ともに 機材を支えるのに苦労していた。 本当にスタッフ一丸となって撮りきろうとしていた。 それに俳優2人も高い集中力で応えてくれた。 そして、橋での最後のシーン。 冒頭、美鈴がカラオケを抜け出して 修太を追いかけてくるシーンだ。 このシーンを

    • 10.撮影2日目 橋

      時間的には順調だった。 だか、さよならモノトーン最大の敵はココにいた。 舞台挨拶でも散々話してきた 風だ。 強風、いや、ここまで来ると暴風だった。 本当に台風の中にいるような風で 録音部の田原からは 撮影場所につくなり、首を振られた。 アフレコになるだろう。 だか、なりふり構わず撮影に取り組む。 まずは修太と麻由美のラストシーン 桜を吹かせたが、不発。 これはしょうがない。ただ暴風のおかげで 自然と桜が舞っていた。 送風機も用意していたが、必要なかった。 ただ、完パケでは桜

      • 9.撮影2日目 都内近郊

        この日は朝から雨だった。 幸いにも朝一は麻由美と中学生の修太が住んでいるアパートの撮影からだったので 雨の中、準備スタート。 とにかく、このアパートの 美術にはこだわったのを覚えている。 最上さんに無理を言って イメージ通りの湿度の高い美術、装飾をしてもらった。細かいディテールまで出して くれたことに感謝しながら リハがスタート。 池津さん、細山田さんはかなりのベテランだか 修太役の大河原くんも刺すような目つきで物怖じせずにリハは進んでいく、 このシーンの大事さは 映画のファ

        • 8.撮影初日 ナイターロケ

          学校を出た時はまだ16時、 稀な速さで撮影を終えて 陽が沈むのを待った、ゆっくりとスタッフにも ご飯を食べさせることができた。 17時から準備開始。まずは居酒屋前の道 4人の歩き、ワンカット長回しだ。 これは撮影前から難しいと思っていた。 なぜならナイターで手持ちで長いストローク 4人の歩きを1カットに収めなくてはいけない、細かく言うと カメラとともに手持ちで照明部も歩く、 更に都会のオフィス街のど真ん中、 エキストラの動きに加えて フォーカスがかなりシビアで少しでも 何かが

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        • 映画「さよならモノトーン」プロダクションノート
          12本

        記事

          7.撮影初日 大学

          バンタンさんは前述の通り、協力の枠を超え ありとあらゆる撮影のしやすさを提供してくれた。 まず、教室のシーンを撮影するのに多くの 学生エキストラを そして、メイクスタッフを派遣してくれた。 これはスタッフ一同、大変助かった。 そして何よりも彼らはそこへ通う学生だ。 空気が出来ている。動きもスムーズ。 まずは教室の準備をはじめる。 教室は4シーン ・誠が穂乃果にランチを誘われるシーン ・美鈴が修太に話しかけてカフェのチラシを渡すシーン ・誠が修太に穂乃果と付き合ってると報告する

          6.撮影に関して 1日目【居酒屋】

          4月某日クランクイン前日、 私は都内某所の撮影場所近くのホテルに前乗りした、自分だけ 前乗りしてやりたいことがあったからだ。 それは、初日に撮影する居酒屋へ行くこと。 ただ飲みに行きたいだけと思われただろうが 私の目的は実際に営業しているお店に存在して空気を感じること。 細かく言うと店員さんの動きや声、お客さんの動線を確認することだった。 これは、俳優部に求める事と同じだが 監督として撮影場所の空間認識をすることだ。 なぜなら、実際に勝るものはないからだ。 本当の店を本当の店

          6.撮影に関して 1日目【居酒屋】

          5.リハーサルに関して

          そして3日目、遂に修太と美鈴のリハ日。 私は一番、実は悩んでいた。美鈴の持つ母性と光をどこまで 放出させるかを悩んでいた。 リハが進んでも悩んでいた、はっきりとさせたくない反面 はっきりとさせないといけない存在の美鈴。 リハを続けながら徐々に答えが見えてきた、それは向き。 向かい方だ。人と人は必ずしも正面を向いてずっと話さない。 その表現をしてみようと思った。 横並び、もしくわ斜め、あるいわ後ろ向きとあらゆる向きで 2人の関係地を作った。その事は映画を見てもらって答え合わせし

          4.リハーサルに関して

          私は撮影前にリハーサルをやる。珍しいと言われるがまるで意味がわからない。 リハーサルをやる事はお互いの距離感や空気を掴むためには絶対必要だと 思っている。この姿勢は自主映画時代から一度もブレたことはない。 どんなに事務所に日数多いと言われようが、「必要?」って言われようが 俳優部と演出部にとってリハは絵コンテよりも何よりも大事だ。 私の演出方法は至ってシンプル。 基本は1シーン1カットだ。 空気とリアルを追い求める為、そしてその場の 空気を薄めないために 濃度と純度を保ったま

          3.ロケハンに関して

          ロケハンは苦悩の連続だった、、脚本の推敲に時間をかけすぎて ほとんどのロケ地が未決定のまま時間だけが過ぎてしまい。 焦っていた。。 更に追い打ちをかけるように妻が入院した。 私は子供を連れて連日、ロケハンに駆け回った。 まだ2月の寒い季節の中、うちの子はロケハンを楽しんでくれた。 時には居酒屋やスナックにも2歳の子供を連れて行き驚かれた。 でも、行く先々、うちの子にみなさん笑顔で接してくれた。 本当に感謝しかない。 そしてほぼすべてのロケ地に子供を連れて行ったことで、 すべ

          2.キャスティングに関して

          2022年まず最初に台本閲覧を開催した。 台本閲覧を開催することで事務所が本当にこの映画に自分の所属俳優をオーディションに出したいかが分かるからだ。 私の記憶が正しければ応募総数は1700件ほどだった、書類審査は自分で選考した。 オーディションを2日間で開催するために約200~300人に絞った。 全役のオーディションをするために選んだシーンは家族のシーンと修太と 美鈴のシーンだ。 今だから話すと中田圭祐と大原優乃は同じ組だった。 凄い偶然に感じるかもしれないが必然だったのだと

          2.キャスティングに関して

          「1.脚本に関して」

          映画「さよならモノトーン」監督の神村友征です。 公開まで遂にあと3日となりました。 長いようで、思い返してみればあっという間に感じます。 ここでは「さよならモノトーン」をどのように作ったかを 監督目線で書いていきたいと思います。 「さよならモノトーン」は最初「代行家族」というタイトルの松尾栄佑の脚本だった。 松尾の脚本は初めサスペンス調で題材もあいまって無気味な 面白さがあった。 だか、推敲を重ねるうちにやはり、自分で監督するには大きな変換が必要だと感じた。 それは、家族

          プロダクションノート一部公開!!その3

          こんにちは!映画「さよならモノトーン」公式noteです。 これまでnoteではパンフレットに掲載している「プロダクションノート」の一部を公開してきました。 いままでのプロダクションノートはこちらから 企画と構想 オーディション 本日は撮影日の様子をお伝えします!! プロダクションノート3:撮影1日目 なるほど!!大学のシーンは修太目線のアングルなのですね。 鑑賞時にはぜひ、その点も注目してみてみるとより楽しめるかもです!! 【さよならモノトーン公式HP】 【絶賛

          プロダクションノート一部公開!!その3

          事前予約物販販売、残りあと1週間!!

          こんにちは!映画「さよならモノトーン」公式noteです。 映画「さよならモノトーン」では現在公開を記念して 事前予約物販を絶賛販売中です!! 事前予約物販の購入はこちらから 事前予約物販の内容はこんな感じです!!  直筆ソロサイン入り台本 直筆ソロサイン入りパンフレット 直筆ソロサイン入りオリジナルポスター 応援のぼり 台本やパンフレットはわかりやすいと思いますが、 「ソロサイン入りポスターってどんなかんじ?」という方もいると 思います。 各キャストの販売ペー

          事前予約物販販売、残りあと1週間!!

          プロダクションノート・一部公開!!その2

          こんにちは!映画「さよならモノトーン」公式noteです。 先日は劇場パンフレットに掲載されるプロダクションノートの、 「企画・構想」部分を公開させていただきましたが、 本日はオーディションについての箇所を またしてもちょこっと!公開させていただきます。 本作品のオーディションは2022年の9月に実施されました。 脚本の一部を参加者のみなさんに実際に演じていただいた際の緊張感、 今でも忘れられません…!! プロダクションノート2:オーディション 中田さんと大原さんのペ

          プロダクションノート・一部公開!!その2

          プロダクションノート・一部公開!!

          映画「さよならモノトーン」公式noteです。 本日は9月6日!来月の10月6日にはついに作品公開です。 スタッフの中にもいよいよ劇場でお客様とお会いできる・ 作品を観ていただけるという期待感が漂ってきております!! また、現在映画のパンフレットを絶賛制作中でございます。 パンフレットには作品の裏側もお楽しみいただけるよう プロダクションノートの掲載を予定しておりますが、 noteでは作品をますます楽しみにしていただけるよう、 そのプロダクションノートの一部を公開させて

          プロダクションノート・一部公開!!

          映画「さよならモノトーン」公開まであと約1か月!

          こんにちは、映画「さよならモノトーン」公式noteです。 このnoteでは、 10月6日(金)公開 映画「さよならモノトーン」の 情報を随時お届けしてまいります! 公開まであと残りわずか1か月!! すでに公開しているポスタービジュアルは家族4人が なんの食事も載っていない、真っ白な食卓テーブルに座っている様子。 そしてフライヤーでこの写真に添えられたキャッチコピーは 「この家族、何かがおかしい…。」 謎めいてますね。 そうなんです、何かがおかしいんです。 果た

          映画「さよならモノトーン」公開まであと約1か月!