さよ

湖畔に暮らす20歳|三度の飯より本が好き|健康よりも文化的な最低限の生活|気のむくまま…

さよ

湖畔に暮らす20歳|三度の飯より本が好き|健康よりも文化的な最低限の生活|気のむくままに日々随想

マガジン

  • 新月読書会

    毎月、新月を迎える日に、その月に触れた本を振り返る。満月でなく、新月なところが私らしい。

  • 旅のしおり

    月に1度、ただ余白を余白として過ごす日の記録。自然でも人工でもない、その道を歩き、土に触れ、郷土を知る。ただそれだけの日。

  • 某月 社内報

    しがない複業フリーランスの私による、私のための弊社社内報。

最近の記事

購入品紹介|満員電車でも本を読みたい📚bookUNION『BOOK TOTE』

上り下り合わせて線路は1本。時刻を見ると1時間に1本しか走らない。 そんな田舎のとあるJR線に乗って通勤をすること、週4日。 乗り換え時間を合わせると1時間ほどかかるその通勤時間。なんとなく気怠げにスマホを片手にたたずむ学生やサラリーマンを片目に、私は静かにぱらっと本をめくる。 ・・・前に、リュックから本を取り出すという工程があるのだけれど、朝8時の通勤ラッシュ、満員電車。リュックをごそごそとするには場所も狭く、どうしてもお隣の方のじゃまになってしまう。小さく手元を探り引

    • 0501|桜散り、梅こぼれ、椿落つ

      4月30日から5月4日は七十二候の第十八候「牡丹華(ぼたんのはなさく)」で、その名の通り、大きな牡丹の花が咲き始めるこの時期。連休が終わる頃には芍薬の花も咲き始めます。 日本では美しい女性をなぞらえるときに使われる「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉。その並びにふさわしく気品と華やかさを持つ牡丹の花。 1ヶ月間だけ花屋に勤めていたときがちょうど牡丹と芍薬の花もいよいよ終盤という時期でしたので、よく「牡丹と芍薬って、同じではないのですか?」と尋ねられていま

      • 時折更新|改めまして、はじめまして。

        noteをはじめて使ったのは、4年前。 自分自身が抱えるどうしようもないやり場のない気持ちを自分が「視る」ためにはじめた、良いも悪いも、ひとりごとの言霊を溜め続けた「コトバコ」とでも言うべきこの場所。 社会に出てからというもの、雑踏とした日々の中で「自分の気持ち」なんてものを可視化する心の余白も時間もなかった。 社会に出て、3年目を迎える今年。 同じ会社に勤める先輩と、ひとつ、約束をしたことをきっかけに、今、これを書いています。 あと、私の心の奥底深くにずっとある想

        • 0423|わたしが還る場所

          もう何年ぶりになるだろうか、ふるさとの地へ足を運んだ。車で行けば1時間ほどで行くことのできる距離に住んでいるが、祖父の葬儀以来行っていなかった。 私にとって、このまちはずっと「かえってきたい」場所だった。今は違う県の違うまちに住んでいるが、数年後かもしれないし、数十年後かもしれないけれど「ここに戻って骨を埋めたい」「この地に還りたい」と思っていた。だが、今日、数年ぶりに戻って「もうここは私の帰る場所ではないんだな」と感じてしまった。それはたぶん、あの地に戻るには私はすこし、

        購入品紹介|満員電車でも本を読みたい📚bookUNION『BOOK TOTE』

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        記事

          0410|この道の歩き方

          朝夕はまだ風が冷たいというのに、いつもの道を歩いているともう満開に近い桜の木がいくつかあった。この桜というのは無自覚にも、私という人間に上を向かせる力を持っているらしい。 私は歩くとき、大抵下を向いている。前でも横でもなく、自分の足元を見る。落ち込んでいるわけではなく、何かを踏むことやつまずくことが怖かったり、そんな理由で下を向くというのが20年でできあがった「私の歩き方」なのだと思う。  それはただ「道を歩く」という事柄に対してだけではなく「人生の歩き方」にも共通してい

          0410|この道の歩き方

          0409|昨日と今日の境目で。

          2023年度が去り、2024年度がはじまった日。私はこの「節目」と呼ばれるものがどうも苦手らしい。4月1日に書き始めたこの文章、気付けば9日もあたためていた。 -- 今日、まちを歩いているとワクワクしながらも少しこわばったような、初々しい表情でスーツを着た新入生や新社会人であろう人を多く見かけた。ついこの間まで雪が降っていたというのに、今日はもう桜がちらほら咲き始めている。春というのは本当に急にやってくる。 新年度を迎えるにはとても心地の良い、あたたかく晴れた今日だった

          0409|昨日と今日の境目で。