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ワラーチのような下着《露衣》を作りました

ここ5~6年で直接身につけるものは、化学繊維の入っているものから綿や麻など自然素材に変わりました。
体に痒みが出ていたからです。

素材を変えても下着がしっくりきませんでした。
ショートパンツやボクサーパンツ、ハイウェストなど色々なタイプを試しましたが、機能性がよくてもデザインがいまいちだったり、デザインが気に入っても履き心地がよくなかったりとずっと迷子。

そんな中、目にした露衣の開催です。

下着を手作りするという選択肢に驚くとともに興味があったので参加させて頂きました。

素材は絹にしようと決めていました。
探していた中で目にとまったのは、奄美大島泥染めの端切れ。

泥染めは、世界中で奄美大島だけで行われている染色方法だそうです。
ベージュと淡い色が虹のように縞模様になった優しい色合いの布が届きました。

絹の布はもちろん、使う糸やゴムも使ったことのないものばかり。
揃えることは少し手間でもありましたが、ワクワクしました。

布を裁断してひと針ひと針縫っていく時間は、分からないところがあって頭が真っ白になったり、ゴムが布を通らなくて焦ったりもしながら、自分を大事にしている感覚を味わえました。


腰回りの織りは難しかったけれど、いびつささえ愛しく感じます。

履き心地は、履くというより纏う感じ。
軽くてしなやかで、今までの下着が運動靴だとしたら露衣はワラーチのようです。

ワラーチと露衣


自分を大事にしていたら、心地よいと感じるものや反対に心地よくないと感じるものに敏感になりました。敏感で大変だねと言われることもあるのですが、不便さはあまり感じていません。

違和感を大事にしていくと、今までとはまったく違う選択肢が現れる。
ここ数年はその連続です。
だから違和感の発見があると、うれしいなぁと思います。





丁寧に教えて下さったかおりさん、ありがとうございました。
参加できてうれしい。

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