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20220224 「遠くのわたし」

朝起きて息子を保育園に送り仕事。昼休憩のうちに夕飯のカレーを仕込み、夜は近所の友人とその子らを招いてみんなでカレーを食べた。

食後、あたたかい部屋で、みんなで輪になって小さな車を走らせた。ジュージューと口ずさみながら小さなフライパンでフェルトのにんじんを炒めた。

友人が帰り、息子と一緒にテレビを見ながら歯磨きし、寝る支度を整える。抱っこをせがむ息子をよっこらしょと抱きかかえ、一緒にベッドに潜り込んだ。いつもと変わらない他愛もない一日。

遠くの国で戦争が始まった。私と同じような一日を過ごすはずだった遠くの誰かの、「今日」はどんな一日だったのか。横で眠る息子の顔を見つめる。遠くの誰かはまさにわたしであり、「遠くのわたし」は恐ろしくて泣いている。


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