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自粛と自主練と私

 みなさん、こんばんわ。タイトルは部屋とワイシャツと私のメロディーで読んでください。特に語呂もあってないです。毒入りスープを歌詞にする感性、見習いたいです。

 冒頭から話がそれました、やっと各チーム徐々に練習再開されてきたところでしょうか。自粛期間中は、instagramには子どもの自主練動画があふれていましたね。それはそれは皆さんのお子さんは熱心に毎日毎日リフティングやら、ジンガやらやっています。プロ選手たちも「やってみてね!」と色々なリフティング技の動画を載せていました。縄跳びしながらリフティングしたり、足をくるっくる回したり…。そして、横を見ると寝っ転がってサッカーに全く関係のないYouTubeを見る我が子…思わず毒入りスープを作りそうになる気持ち、すごく分かります!!(笑)

 instagramのメッセージで、とある低学年のお母さんに聞かれたことがあります。「小さい頃からチーム練習以外に自主練とかしていたんですか?」と。前のnoteでも書いたけど、それが全くやっていなかったんですよね。小学校2年生まではチームがなくて、スクールだけ、しかも週1でした。3年生から平日2日と週末のチーム活動が始まりましたが、自主練なんて全くなし。でもその頃は全く気にしていませんでした。本人のやる気スイッチが入ったのが4年生の終わり〜5年生くらいだったかな。トレーニング中の空いてる時間にリフティングやったり、トレーニング終わってから、キックの練習するようになったり程度だけど(あ、それもしかして自主練って言わないですかw)なかなか1人でコツコツが苦手なタイプで、でもリフティングでチームの子にどうしても負けたくなくて、リフティングが上手なチームの高校生の先輩(師匠)に教えてもらいにおうちまで行ってコソ練に付き合ってももらったりしました。今回の自粛でも、所属先から毎日の課題が出ていたのでそれは真面目にこなしてはいましたが、特に他にプラスアルファで自主トレすることは簡単なことを含めても両手で足りるくらいだったと思います。

 「この2ヶ月間をどう過ごしたかで、差がつく」「毎日の努力が、数ヶ月後大きな差になって返ってくる」こういった言葉を私たちは自明の理だと思っています。でも、果たして本当に本当にそうでしょうか。

 言うまでもなく、もちろん努力することは大切です。でも努力の方向を間違えたら、むしろ疲労がたまって大事な時に怪我をしてしまったりするのではないでしょうか。努力の尺度は量ではないはずです。親子二人三脚で、スパルタ特訓を毎日何時間も何時間もやって栄光を掴んだ人の話はテレビでよく見ます。でも、そういう酷使したことが理由で、怪我をしてしまい競技スポーツを目指せなくなった人の話はテレビではやりません。でもきっと数多のそういう子がいるはずです。才能があったのに毎日の努力を怠ったからプロになれなかった子と、才能があったのに身体を酷使しすぎてプロになれなかった子、どちらが多いでしょうか。そして、過度に無理矢理やらされた結果その競技自体が嫌いになって辞めてしまった子はどのくらいいるでしょうか…。

 前回のnote、「ナショトレに受かりたい!親にできる5つのこと」はおかげさまでたくさんの人に読んでいただきました。

 自主練は、計算ドリルのようなものだなと思っています。計算ドリルをやることは基礎の定着には大事なことですけど、計算ドリルを1000冊やっても、計算ドリルが1分以内でできるようになっても、数学者になれるわけじゃないですよね。しかも嫌々やらされる計算ドリルで、算数自体が嫌いになってしまったら、数学者の道は目指さないかもしれません。本人が計算ドリルを解くのが楽しい、先に計算ドリルをちょっとやるとその後の勉強にスムーズに集中できる、なんて子もいるかもしれません。それはとても良いことです。そしてここからが、親の自分への自戒も込めて、なんですが、「子どもが計算ドリルをやっていると安心する」んです。でもこれって、あくまで計算ドリルをdisってるわけじゃないことは前置きさせていただいたうえでですけど、親の思考停止じゃないか、と思うわけです。なんとなく、子どもが計算ドリルやっていると安心して、子どもがゲームやってるとイライラする、その気持ちは痛いほど分かる、分かるんですが、ちょっと立ち止まってみましょう。子どもが嫌々計算ドリルやらされてる間に、本当の数学の楽しさに目覚めたかもしれない芽を摘み取ってしまったかもしれません。逆にゲームに魅せられたことで、将来天才ゲームプログラマーになるかもしれません。

 サッカーの話に戻すと、特に低学年のうちは色々なことを経験することが大事だとサッカー界でも言われています。自主練している姿を見ると安心し、別のことをしているとモヤモヤするかもしれませんが、そのことも全てがどうやって血となり肉となるかは分かりません。私が次女を見てきて痛感しているのが、人から言われて意味もわからずできるようになったことよりも、内発的動機でできるようになったことは急速にできるようになるし、忘れないし、大人の想像を超えてできるようになるんだな、ということです。おそらく数学でも「この公式はこういう文章題パターンの時に使う」って覚えた公式よりも、「これはどういうふうに導きだすんだろう?」から、公式にたどり着いたら、忘れないんじゃないでしょうか。どこにその内発的動機が転がっているか分かりません。それはサッカーの中だけにあるわけでもないと思います。次女は工作が好きで、レゴのパーツ(歯車とか名前のよく分からないパーツとか)をたくさん使って、機械仕掛けの箱を作るのが大好きです。小さい頃からそういうのが好きで、自粛中は何かハンドルを回すと、中に入っているハイチュウが1個ずつ出てくる、レゴでできた自動販売機(次女曰く)を作っていました。

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 おかーさんは何がどうなって、出てくるのかさっぱり分かんないんだけど。ほんとこういうの沢山作っていて。こうなって、こうなるとこうなる、みたいなことを考えるのが大好きみたい。

 そして、昔からこの立体四目並べゲームも大好き。寮にも持って行ったけど、一緒にやってくれる奇特な人がいるかな…負けず嫌いすぎて負けるとキレるけど大丈夫だろうか(笑)あと将棋とかチェスとかも好き。とにかく頭を使って、推理して、こうなってこうなってって考えるのが好きみたい。

 全くサッカーと関係ないような気がするけど、これ次女のサッカー観と通ずるところがあるんですよ。次女はサッカーも将棋とかみたいに、こうやってやったらこうなって、こうなるから…って考えて組み立てて、それが思った通りにゴールまで繋がった時が1番楽しいって言っていて。サッカーは将棋とかよりも、身体も使えるし、上の空間も、時間も使える、それが超楽しい!と。そして、こういうこととサッカーが繋がったのって5年生の半ばころくらいだったと思うんです。それまでもサッカーは大好きでしたが、その頃から本気でサッカーが楽しくてしょうがない、っていう風になった気がします。

 というわけで、親にできること!なーんて偉そうなことを書いておきながら、自主練を全然やらない次女にイライラしたりもしましたが、ハイチュウの自販機を作ることも、次女の血となり肉となったはずと信じて、グッと我慢する自粛中の私でした。幸い2週間前に次女は寮に戻ることができ(帰寮してもしばらくは個室で隔離で体調観察。明日からようやく中学校にも通え、チーム練習も徐々に再開だそうです。)私は次女の優秀なATMマシーンになるべく(笑)頑張って働く毎日です。次女が寮に入ってしまうと、もうリアルに私にできることは、次女の応援とお金を稼ぐだけになってしまいましたので頑張って働きまーす(笑)

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