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File.24 モノから引き出される心象風景Namiko Kitauraさん(写真家)
Namiko Kitauraさんは、人や風景などを撮影しつつも、抽象的で普遍性のある写真作品を制作している。ご自身の写真作品発表と並行してファッションブランドや、雑誌、企業の広告、建築プロジェクトとのコラボレーションなど、国内外での活動は多岐にわたる。しかし、どのモチーフでも、どういったプロジェクトでも、彼女の写真作品は静けさ、物哀しさなど、誰もが抱える寂しさや孤独に触れてくる。そして、そこに光や
もっとみるFile.37 つながり広がる、独立系フェスティバル 韓成南さん(アーティスト/IAFTディレクター)
韓成南さんはアーティストとしてご自身の制作を行いながら、Interdisciplinary Art Festival Tokyo(以下IAFT)という、オルタナティブなアートフェスティバルを継続して開催している。作品制作を継続しながらアーティストを繋ぎ、特定の場所や固定のメンバーを持たずにフェスティバルを継続している。アーティストが主宰するオルタナティブスペースはあっても、継続したフェスティバルを
もっとみるFile.44 身体を聞き、空間を聞き、世界を探る 山崎阿弥さん(声のアーティスト/美術家)
山崎阿弥さんは、音を扱うアーティストだ。鑑賞者は人間の身体のどこからこんな声が出るのか、と常に驚かされる。身体を楽器にし、空間の響きも活用しながら、鑑賞者に「聞く」という体験をさまざまな角度から共有する。身体にはこんなにも可能性と潜在的な力があるのだと山崎さんの表現や思考の過程を知ると気づかされ、普段いかに身体に向き合っていないか身につまされる。まずはYouTubeの動画を見てからインタビューを読
もっとみるFile.29 福祉を掘り下げ、アートを切り拓く 櫛野展正さん(アウトサイダー・キュレーター)
櫛野展正さんはアウトサイド、いわゆる周縁にいる人たちの表現を扱って仕事をされている。主に「クシノテラス」という拠点(現在ギャラリーとアートスクールは休止中)を中心に、作品の紹介、販売など幅広い活動を行なっている。肩書きはアウトサイダー・キュレーター。それはすさまじい取材力で、人間の本質にある表現の底力を私たちに届けてくれる。その活動やきっかけについてうかがった。
取材・文=水田紗弥子(キュレーター