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最適ワークスの導入サポートを行う上で何が難しいのか?

 はじめまして、カスタマーサクセスチームでお客様の導入サポート業務を行っている藤井です。最適ワークスの仕事にご関心を持っていただき、ありがとうございます!
 私は、求職者の方と面談することもあり、製造業の経験のない方から「生産計画がどういうものかよく分からず不安だ」「お客様の導入サポートを行う上で何が難しいのか?」という質問をよく受けます。そこで、生産計画とその導入サポートで行う具体的な仕事内容について書いてみることにしました。


生産計画ってどういうもの?

 基本的には、いつまでにどの製品をどれだけ、どの設備で作るかを計画するものです。ただし、製品を作る際に、工場ごとに方針や守らなければならない制約があります。この制約は多数あり、それを人の頭で考慮して計画することはとても大変です。さらに、制約を守ることを前提に計画作成する一方で、繁忙期や閑散期の違いや取引先の都合等で、制約を緩めてでも納期に間に合う計画にすることもあります。つまり、状況に応じて、日々人が制約を緩める調整をしています。この守るべき制約と状況に応じて人が下す判断は、長年の経験で蓄積された効率的に製造するためのノウハウです。

最適ワークスの導入サポートを行う上で何が難しいのか?

 一言で表現すると、「情報の切り分けを行うサポート」でしょうか。最適ワークスは、最適化エンジンが搭載されたデジタルツールです。最適化といっても、なんでも良しなに考えてくれるのではなく、ひとつの目標を設定し、それに近づく計画にするために、明確なルール設定をする必要があります。明確なルールとして、何を設定すべきか?をお客様が判断できるためのサポートをするのですが、先に述べたように、守らなければならない制約と日々状況に応じ人が下す判断は、密接に絡まりあっている関係であり、明確に切り分けにくい状況です。この点が、サポートの難しさになります。
 極端な例を挙げると、長年、生産計画作成をされているご担当者は、制約を守ることと状況により制約を破って調整することを無意識に行えるほど、複数の判断を同時に行ってらっしゃいます。また、制約は守るべきという方針は社内で明文化されているのですが、こういう場合はここまでなら制約を緩めてよいといった緩和の方針は、あまり言語化されておらず、部外者である私が、実際にお客様が作成された計画で制約通りでない箇所を指摘することで、そういえばそうしているよ、と自明のものになることもあります。
 また、お客様は最適ワークスを運用するために、業務フローの構築も並行して行う必要があります。こういったデジタルツール導入は、既存の業務フローを変更することが前提となります。影響が大きく見直しにくい制約ですらも、本当に必要か?の観点で設定の有無を判断いただく場合も出てきます。また、ごくまれにしか発生しないケースは、最適ワークスに条件として設定するのではなく、人が計画を修正するという運用に吸収する場合もあります。何を最適ワークスに設定すべきルールとするか、運用で吸収すべきかの切り分けに関してサポートし、お客様が判断しやすいようにします。

具体的にどのようにサポートするのか?

 最適ワークスでは、お客様が最低限の情報を登録し、実際に画面上に表示される計画を見ながら、運用するためにどのような条件が必要かを決定していきます。あらかじめ設定している計画の目標(オーダーの納期を守った計画になっているか等)から乖離はないか、乖離の要因はどの条件か?を確認しながら、実際に運用するためには、他にどのような条件を考慮すべきか?を判断していきます。こうすることで、制約と緩められる条件の切り分けが言語化されなくとも、表示された計画を見て、実際に運用するために発生しているギャップを視覚的に確認しながら考えることができます。計画作成をしたことがない方は、それだけで判断できるのか疑問に感じられると思いますが、多くの計画作成担当の方は、パッと見ただけで感じる違和感を元に、これまでのノウハウから、ここがギャップの要因だろう、と指摘されます。しかし、さまざまなパターンのオーダーデータで計画作成をしないと指摘することは難しいため、早い段階で仮運用として最適ワークスを使っていただくよう案内します。
 制約条件を多数抱えるお客様は、一度にまとめて設定することを希望されますが、最適ワークスには、最適化エンジンが搭載されているため、お客様の制約全てを設定せずとも意図通りの計画になる場合があります。逆に、人が作成している計画と同じ条件を入れても、お客様の意図通りのアウトプットにはなりません。そのため、検証できる範囲内で条件を追加し、最適ワークスの仕様を元にどう条件を設定していくかを考えていただきます。一般的なAI搭載ツールと同じように、インプットに対してアウトプットがどうなるかを確認しながら、指示をどう変えるのかをお客様が考えらえるように、サポートすることが私たちの仕事です。

製造業の経験がなくてもキャッチアップできるのか?

 システム化が難しいといわれる生産計画業務を、最適ワークスというプロダクトと上記のプロセスで難易度を低減して実現していますが、そもそもお客様ごとに異なる製造工程や計画作成業務を、製造業の経験がなくても理解できるのか?という不安を持たれる方は多いと思います。現に、私もスカイディスクにジョインする前は、IT業界におり、固定費に対する稼働率や在庫のコントロールが重要なビジネスに携わった経験がないことが気がかりでした。
 しかし、お客様はその道のプロであり、私たちとの役割の違いを理解されているので、業界特有の言葉や考え方について、とても親切に教えてくださいます。これまでの私のキャリアを俯瞰しても、特に製造業のお客様は皆さま本当に良い方で驚いています。そのお陰で、複数のお客様とお話をする中で、私の中で生産計画に関する知識が体系化され理解が進みました。
 カスタマーサクセスチームのメンバーは、製造業出身者もいますが、IT業界出身者も多く、それぞれの強みを生かした社内勉強会をしているので、キャッチアップについては、ご安心ください。

最適ワークスのカスタマーサクセス業務で得られるスキルとは? 

 平たく言うと、昨今世間で言われているビジネスにおけるデジタルスキルが身に付きます。私たちのお客様は、製造業の根幹である工場の生産計画のデジタル化、業務変革を目的として、最適ワークスを導入されます。お客様ごとに、言葉にする課題は異なりますが、お客様の目的を押さえた上で、お客様が導入プロセスを推進しやすいように、必要な情報提供等を行います。システムに設定するマスタ作成のサポートやプロダクト視点でのデータの取り扱いを考えることもあるため、実務におけるデータ活用のための基本スキルも身に付きます。
 お客様のサクセスを目的とし、最適ワークスの価値を伝えながら、お客様を深く理解できる立場であるため、自社プロダクトへの改善フィードバックや、価値提供のためのオペレーション構築の経験も積めます。これは、スピード感を持って、軌道修正しながらプロダクトを進化させられるITスタートアップで働く醍醐味でもあるので、何かのキーワードに気持ちが動いた方は、ぜひご連絡ください!

現在、スカイディスクでは全職種募集中です。
採用サイトをリニューアルしましたのでぜひご覧ください。https://recruit.skydisc.jp/

我が家の小5に最適ワークスの導入サポートをするキャラクターを描いてもらったら、イメージにピッタリのものだったので、こちらでご紹介させていただきます😊