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WOMCADOLEを観に行った

 今日(日付としては昨日)はWOMCADOLEのワンマンへ。WOMCADOLEはもともと一方的によく聴いていたバンドで、編集部の人に「WOMCADOLEいいですよね。最近すごい聴いてるんですよね」とガラにもなくアピールをして、ライブレポートの機会をもらったり、フロントマンの樋口侑希さんが参加する対談の司会進行をさせてもらったりした。

 よく聴くようになる前からWOMCADOLEのことは知っていたけれど、自分の琴線に触れたのはこの「アルク」という曲がきっかけだった。個性的なメロディが印象に残って、フロントマンにオーラがありながらも楽器隊も負けてないことが、映像から手に取るようにわかった。

 2017年の夏に初めてバンドにインタビューさせてもらって、2018年の秋口にはわたしが自主で運営している音楽系ウェブマガジン・ワンタンマガジンでもインタビューをさせてもらった。

 今日のワンマンライブは、去年の年末から見えてた自由度の高さがさらに猛威をふるっていて、4人とも悪ガキ感が増してるところがすごく良かった。いつも長い樋口ドーレの前髪が短くて、登場時に「樋口ドーレの顔が見える!!!!!」とかなり驚いたが、そのおかげで彼が最初からすごく生き生きとしたいい表情をしていることがわかり、その顔を見てこっちもわくわくどきどきしてきた。歌っている最中の彼の燦燦と輝く瞳を目の当たりにできたこともうれしかった。

 本年「独奏謝謝春嵐編」と名付けられたWOMCADOLE企画シリーズ「瀧昇」は、お世話になっているライブハウスでワンマンをするとともに「感謝感激雨あられ」の気持ちを伝えるというコンセプトのツアー。セトリもポジティブ寄りで、それが追い風になって大きな嵐を巻き起こしていた。ほんと、青き春の桜吹雪みたいなライブだった。

 もちろん彼らにはまだまだ足りない部分はたくさんあるけれど、WOMCADOLEを観ているといつも「なにかしでかしてくれるんじゃないか」という期待感が煽られる。その「しでかす」というのは有名になるとかMステに出るとかそういうことじゃなくて(もちろん有名になってくれたりしたらうれしいけど)、ライブでものすごい景色を見せてくれそうとか、感じたことのない気持ちを感じさせてくれそうとか、気持ちが爆発してどうにかなってしまいそうな曲を生み出しそうとか、そういう心に訴えかける本質的なところの話。

 邪念がなくて繊細で、素直で正直ないいバンドだなあ、としみじみ。今日も大いに感動して帰ってきた。そしてこんなにいいバンドと仕事をさせてもらえるのは本当に幸せなことだと思う。こういう幸せがあるから「自分ももっと腕を上げねば」と気が引き締まる。ありがたいことだ。

最後までお読みいただきありがとうございます。