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挫・人間『ブラクラ』インタビュー

 表題の件につきまして、skream.jpさんにて公開された記事を担当しております。まずはぜひお読みください。

 いいお話をたくさん聞かせていただいたのですが、読み返してみると反省点の多いインタビューでもあります。わたしが『ブラクラ』に感動しすぎて、「めっちゃいい!」しか言えないモードになってしまっていますね。インタビュアーたるもの、もっと冷静にソリッドに切り込む質問をどかどかかましていくべきでした。

 アルバムの良さについては、先日アップしたnoteにてつらつらと書いています。

 このnoteを書いた段階では「ソモサン・セッパ」のMVが公開されていなかったので「一生のお願い」のことしか書いていませんが、インタビューでは「ソモサン・セッパ」についての背景などもいろいろとうかがっております。

 この「ソモサン・セッパ」がいいんです。自分の爪で手のひらが血だらけになるくらい硬い握り拳をするレベルで素晴らしい。この曲があるから『ブラクラ』がバシッと締まったアルバムになっている。

 最初に「ソモサン・セッパ」を聴いたときは、あのメタル風のギターと下川さんの早口が入り乱れるAメロからもう含み笑いが止まらなかったんですけど、下川さん VS 闇下川さんのターンに入ってからもシニカルっぷりが小気味良くて、と思ったらあの予想だにしないサビですよ。大笑いしました。

 これぞ……インターネット……!! インターネットがまだ仮想現実だった時代のインターネットだ! 《枯れゆくこと迷わないで》の裏のベースが興奮を助長させます。

 MVを観る前に曲を聴いているので、最初にMVを観たときは曲の世界とFlashの世界の、時に合致し、時に大幅に逸するという歪みの緩急で脳内がバグを起こしそうに……というかバグを起こしました。

 挫・人間はいつも、大笑いすると同時に大きな感動が押し寄せるんです。「変なバンドだなあ……」と「めちゃくちゃかっこいいロックバンド……!!」が同時進行。これは筋肉少女帯やナンバーガール、POLYSICSに通ずるものがありますね。かっこいいとおもろいの混戦。

 かなりぶっ飛んだ印象を与える「ソモサン・セッパ」でも下川さんの文学的センスは全開です。《ねえ、今から全力で心閉ざすから やさしく抱きしめてくれませんか?》とか、たまらないですよね。まじで。

 あと曲中に出てくる「てんしもかわちゃん」めちゃくちゃ可愛くないですか???? エヴァのアスカ系なんだけど、アスカよりちょっと優しいというか素直というか、まじで完璧な救世主だと思うんですけど……! こんな可愛い天使が助けに来てくれたら、わたしも人生に対抗できるのに……!

 でも我々には挫・人間というバンドがいる。それで十分だし、なんなら贅沢じゃないか。てんしもかわちゃんは下川さんのためだけに存在してくれればいい……。という結論に落ち着きました。完。

 カオスな「ソモサン・セッパ」も、ロマンチックな「一生のお願い」も、おしゃれ渋谷系「マカロニを探せ!」も、センチメンタルな「電球」も、あたたかくも痛烈な「僕」も、爽快なパンクチューン「ほめられよいこ」もどれも挫・人間ど真ん中で、その両極端なものを嘘なく無理なく鳴らせているところが、このバンドの凄みでもあり、才能であるとも思います。確固たる美学を持ってないと実現不可能だと思う。

 長々書きましたが、伝えたいことはただひとつ。挫・人間はかっこいいロックバンドだということです。最後にまたインタビューのリンクを張っておきます。

 そしてこのnoteを書いてるせいで、挫・人間のスペシャアプリの特番を観れていないことを告白&懺悔いたします。

最後までお読みいただきありがとうございます。