真っ暗な洞窟を目の前にするときの気持ち
原稿を書こうと思うときは、だいたいいつも「さて、なにを書いたらいいんだろうか」という圧倒的な絶望感に駆られる。「よし、こういうことを書くぞ! 頭のなかを全部言語化してやるぜ!」と思ったことは、ほぼない。
というのもあり、真っ白のワードの画面の左上で点滅するカーソルを見ると、正直「うっわあ……」とげんなりする。こんなに真っ白なのに、ほんとに黒く染められるのだろうかという不安しかない。それは真っ暗な洞窟を目の前にして「どんなものがあるんだろう、でも生きて帰れるのか」「入るの