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諦めて、守るしかなくて

今日は少し遠くに舞台鑑賞に行く予定だった。なのに昨日から体調を崩しており、今日も起きてはみたものの、調子は悪い。かなり前からチケットを取って、楽しみにしていた公演である。観に行きたい。しかし、会場に行くまでに、新幹線と特急を乗り継ぎ、地下鉄に乗り、ということを、悪い体調の自分が無事にできるかどうかがとても不安に思えた。そして、会場に着けたとしても、そこで気分がより悪くなって、最悪、倒れでもしたらどうするのか。私のつらさよりも、周囲の迷惑になってしまうことを避けたい。

行くか、行かないか、行こう、いや行けない、でも行きたい、しかし行けるのか、でも行ってみたら……何度も自問自答しているうちに時間も迫ってきて、行かないという結論を出した。

持病があるため、私は基本的に不健康である。調子は良くなくて当たり前なところがある。調子が良い時のほうが珍しい。なので、調子良くなさげでもそれなりに動けるようにはなっていると思う。しかし、その状態をも越えてくる体調不良が時折ある。それにはさすがに、気力だけではどうにも対応できない。

いろんなことを諦めてきたし、諦めた経験が基準になって、これからはより諦めることが増えていくだろう。前にこうしようとして駄目だったという記憶が、私に無理をさせないようになる。

「諦める」ということは、あまり良くないことだろう。「諦めない」ほうが良いとされているだろう。でも、自分や周囲にマイナスを発生させてまで諦めないことが、果たして良いことなのだろうかとも思う。消極的な考え方かもしれないし、諦めの連続がこの思考につながっているとは思うのだが。

今はひとまず諦めて、自分を守るしかないのだ。自分に元気が戻ったなら、また何か機会はあるかもしれない。自分が崩れきってしまったら、そんな機会はもう来ないのだから。

(パソコンに向かって文字を打てるくらいの気力は戻りましたので、どうぞご心配なく)

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