見出し画像

想いを共に届けられる仲間へ

今週は、セミナー講師が続いていて
セミナーに向けての原稿を書くことに
毎日、明け暮れていた。

私は、セミナーを作り込む際に
事前にセミナーを企画される方や担当者の方、
会社であれば経営者の方に
ヒアリングをさせて頂き

セミナーに求める「最終ゴール」や
「手に入れたい成果」
現状の「課題」や「問題点」をお聴きする。

ヒアリングをする理由は
セミナーを受講される方が
「何となく良かった」ではなく

今の自分に
「ピッタリの内容だった!」と感じて頂き、
一つでも多くの気づきを持って
翌日から活かして欲しいと思っているから。

それが、ヒアリング1つめの理由である。

場合によっては、経営者の方だけでなく
幹部の方にもヒアリングさせて頂き
問題点や課題の抽出をして
セミナーの作り込みに入る。

経営者の方が見えている問題点と
現場の思っていることが違う場合も
往々にしてあるので
双方のお話を聴くケースも少なくない。

私は、ヒアリングの際に、
現場で起こっている問題点をお聴きしながら、
その場で答えられる内容は
改善点などを伝えることもある。

実は、ヒアリングの時間から
私自身は、セミナーが始まっているような
気持ちになっている。

それ以外の準備として
セミナーをご依頼頂いた会社の現場には
セミナー前にお客様の一人として
現場やお店に伺ったりする。

・飲食店であれば
そのお店で食事をし
どんな接客をしているのか?知りたいと思う。

・美容院であれば
どんな雰囲気なのかを感じるために
お客様として出掛けてみる。

その時、接客してくださった方が
セミナー当日、会場に入ってきた講師の私を観て
「うわぁ~!!」なんて叫ばれることは
実は、嬉しかったりする。

今週は、これから始まる
セミナーの事前ヒアリングも
かなりの数、入っていて

事前のヒアリングシート作成から
ミーティングまで数々のセミナー構成のヒントを頂いた。

ヒアリング2つ目の理由

セミナーを作り込む時
私は相手の顔がイメージできないと
セミナーを創ることができない。

どんなことで困っていて
どんなことで悩んでいて
どうなりたいんだろう?

それが分からないと
全く作り込みができない。

そんな私の仕事の仕方を観て
マネージャーは「非効率的だ」と。

今までの開催したセミナーの内容を目次にして
メニュー表みたいなものを創り
「この中から選んでください」
って、主催者の方に言うことの方が
簡単だとよく話す。

簡単なのはわかる。

業務的にもセミナー作り込みを
支えてくれるスタッフの効率化を考えても

例えばセミナーのメニューがあって、
そのメニュー通りのレシピのように
セミナーができたら、時間削減になるだろう。

でも、様々な理由があって
私は、能率的に効率的に
セミナーを作ることができない。

今回、ヒアリングに出かけた際に
その会社の方々に「スゴイサービスだ」と言われた。
先生が事前に訪問してくれて
私たちの話を聴いてくれるなんて!!と。

そうか、そんな風に思うんだ。。。

ヒアリング 3つ目の理由
実は、私がビビりなので
セミナー創り込みに
時間をかけてしまうと思っている。

今週、リアルのセミナーを何本も抱えていた。

それぞれのセミナーの創り込みは
かなり前からやっていて
ヒアリングをした後に
セミナーの柱は、大体できているのに

セミナーが近づくと内容を変え始めたり
創った内容を壊し始める。

やっぱり、この表現ではなく
この引用を使ったほうがいいかも。と考え始める。

セミナー開始前に、たまたま聴いた話や
情報が心に留まると、
これは「偶然ではなく必然だな」と思い
その内容をプラスしたくなる衝動に駆られる。

もう、すでに原稿もセミナーの流れも
タイムスケジュールもできているのに

どこかを削って、
新しいものを入れたくなる。

捨てて、取り入れて、
取り入れて捨ててを繰り返し
捨てたものをまた、拾ってみたり

まとまるモノもまとまらなくなる。。。

そんな自分に対して
何でこんななんだろう、毎回。
こんなに原稿書いても書かなくても
変わらないんじゃないの?と思いながらも

セミナー前日は、朝方まで原稿を書くか
当日の朝、早朝4時に起きて
事務所に行ってしまう。

なおらない。

3時間のセミナーで、トーク原稿は
毎回、20枚くらい書く。
その原稿を持って会場へ行く。

セミナーが始まると
原稿は、ほぼ見ない。

でも、自分の頭の中が真っ白になって
言葉が出なくなったらいけないから
原稿を持っていようって思ってる。

原稿には、
「ただいまご紹介にあずかりました
心理カウンセラーの奥園清香です」って
文章から書いてある。
こんな原稿の場所、飛んだことないのに
書くことをやめれない。

そう、実は、ヒアリングすることは
サービスじゃない。

サービスと思ってくださったことは
とても光栄なのだけれど私がビビりなだけだ。

材料をもらわないと
料理が作れないタイプ。

自分の納得いく作品を創り出すための
材料が欲しくて
皆さんが与えてくださる材料を
どんな料理に仕上げようかと考える時間が
本当に必要で、それがないと話せないタイプ。

それが、ヒアリング最大の理由だ。

前に、ある会社の朝礼に参加させて頂いた時
「先生、ちょっとプチセミナーやってよ」って
言われた。

できるわけがない。

準備してないと・・・
一文字もしゃべれない。

そんな私を知っているマネージャーが
上手にお断りしてくれていたけれど・・・

本当は、しゃべれない。


中途半端なものやって
納得いかないレベルのモノを提供したら
自分が、めちゃくちゃ落ち込む。

聴いてくださった方の大事な時間を
ムダな時間にさせてしまう…。
こんなもったいないことはない。

そんなことを、今日書きたかった理由は・・・

今、私のセミナーを
受講生として聴いてくださり
そのセミナーを聴いた後に

今度は、自分が講師として
自分のセミナーで
自分の大切な人のために
使ってくださっている方々がいる。

とても嬉しい。

私が作った作品(セミナー)を
私が出逢えない人にまで
届けてくださるなんて。

すごく嬉しい。

でも、その方達が、セミナーを
私と同じようにやってみると
「同じようにできない」って言われることがある。

私が簡単そうにやっているのに
「難しかった」って。

やっぱり自分は「先生とは違う」って。

そうか・・・

それは、落ち込む必要なくて
その方と私に、違いはなくて
準備に時間をかければ、
必ずできるようになる。

私は話すことが得意なように
見えるかもしれないけれど

何度も、何度も
イメージトレーニングして
当日の受講生の状態を
シュミレーションして当日に臨んでいる。

得意なわけがない。

自分がセミナー講師である自分に
自信を持っているかどうかも
私自身が1番、わからない。

「準備」に時間をかけているだけ。

自分が不器用で
ビビりなことを知っているから

その自分を安心させるために
ひたすら、ギリギリの直前まで
原稿を観て「できる」イメージを創っている。

今でも。

私の師が教えてくれた。
「3000回やったらプロ
10000回やったら無意識にできるようになる」

「だから、3000回までは必死にやりなさい。
カウンセラーとして3000回やったら
”プロ”って名乗れるって思いなさい」って。


私は、カウンセリングをした数は
10,000回を超えている。
カウンセリングは
無意識領域でできるかもしれない。

でも、セミナー講師は
10,000回は超えていない。
3,000回を超えて
プロの領域に入れたかもしれないけれど
まだまだ、無意識にはできない。

セミナー回数が10,000回を超えたら
こんな風に原稿を作っては壊して、
原稿を見直して・・・
ギリギリまで悩まなくても
講演会場に迎えるかもしれない。

今までもセミナー講師をしながら
”どうしたら自信ができるのか?”
受講生の皆さんに
「自信」=「準備」と、お伝えしてきた。

それは、まさに自分の経験でもあり
自分が、その瞬間も自分自身に伝えている言葉。

準備しているかどうか?は
自分が一番知っている。

私がセミナーの前に
ヒアリングすることも
現場を観に行くことも
相手の想いに寄り添うことも
すべて、最高の結果を出すための準備。

それでも、準備をしても
自信に繋がらないこともある。

でも、ここまでやったから「悔いはない」って
度胸と愛嬌で進める時もある。

そんな自分を知っていて
準備している自分を観ると
本当に、この仕事が好きなんだなぁ。って思う。

今週もセミナー講師やりながら
準備しながら好きだな~って思った。

好きなことをやり続けながら
出逢えた”大切な人たち”に伝えたい想いがある。

想いを共に届けられる仲間へ

私から伝えたいことがある。

人の前で話そうと思うと
ビビッて、緊張もする。

そんな自分を見せたら
聴いてくださる方(相手)も不安になる。

だから、どうしたらビビらないか?
どうすれば緊張しないか?考えてみる。

まずは、自分を選んで、
皆さんの前で話すチャンスを
与えてくださった主催者の方や経営者の方が
「〇〇さんを講師に呼んで良かった」と
思ってくださることをゴールイメージにして

セミナーの「内容」と「想い」の準備をすることが
最大の誠意なのではないかと私は思っている。

そのゴールのためなら惜しみない
努力をして欲しい。

時間をかけて準備して試行錯誤していると
そんな苦しんでいる姿を観て

セミナー原稿の神様が降りてくるから。

神様が降りてきたら
その瞬間、原稿がさらさらと書けるから。
構成がピタッとハマるから。

私は、事務所で良くスタッフに言われる。

「まだ、神様、降りてきませんか~??(笑)」

スタッフは、準備を待っててくれるのに
本当に申し訳ないと思いながら原稿考えている。

私は、なかなか神様が
降りて来てくれないタイプだけれど

努力し続ければ
必ず、何かが降りてくる感覚を
得られるようになると思う。

「大丈夫!自信を持って」なんて
アドバイスを私はしてあげられないけれど
「準備をして」と伝えたいと思う。

「準備」は、必ず自信に繋がる。

『誰にも負けない努力をする』
   ~大好きな稲盛さんの言葉です~


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?