見出し画像

コロナ禍でのセミナー開催

本日、サロンカウンセラー2期生の修了式を
無事に迎えることができた。

2020年1月に2期生の
プログラムがスタートし
本来なら半年間かけて6月に修了する予定が

セミナーの延期や中止が続き
期間が4ヶ月延長しての
本日の修了式だった。

本日の修了式を迎えるまでは
早く修了式ができないことに対してや

受講されている皆さんへの
再三にわたるスケジュール変更の連絡等
申し訳ない気持ちでいっぱいになり

ただただ、無常に
時間が流れている気がして

開催予定日の中止や延期も
毎回、直前まで悩み、
判断ができないこともあり

協会内で意見が割れることもあり
自分の力では、どうにもならないことに
苛立ちもあった。

決めたとおりに
思い通りにならないことに対して
こんなに心が奪われるんだと
コロナと受講生の間で
毎回、自分の心が揺れ動いていた。

初めて経験するコロナ禍でセミナーを開催し
プログラムを進行していくことの難しさ。

受講生の皆さまに何かあったら
会社の代表としてセミナーに参加している以上、
会社での営業ができなくなる可能性がある。

感染リスクに対する不安の気持ちを
強く持っている受講生の方がいれば
その方は、セミナー中に
集中できないかもしれない。

公共の場(大きな会場)で
開催するセミナー会場も
皆さまが会場に到着されるまで
入念にテーブルやイスなどを消毒する。

たとえ、受講生の方は体調も万全だったとしても
でも、トイレやエレベーターなど
不特定多数の人が使う場の
殺菌や消毒には限界がある。

セミナー会場に遠方からお越しの方は、
長い時間公共交通機関を使う。
その移動手段の間に何かあったら・・・。

心配と不安は尽きなかった。。。

見えないウィルスの脅威に
何も解決法や最善策が見つけられず

どこまでいったらOKで
どうなったらNGなのか?

明確なジャッジができないことと
いろいろな考えが錯綜することが
苦しく、決断の連続だった。


昨夜、修了式の最終原稿を確認しながら
本当に、苦しい10ヵ月間だったと
事務所で、振り返っていた。

本来なら、そろそろ来年度スタートの
3期生のスケジュールを発表し
申し込み開始をしなくてはならなかったり

2期生にもサロンカウンセラー育成プログラムを
終了してから開講する
来年からのフィードバック勉強会等の
スケジュールもお渡しするはずが

予定が立たない。

今年の冬をどんなふうに越せるのか?
来年のスケジュールを発表することも
不謹慎ではないか?
お申込みいただいても今年のように
なかなか開講できなくなるのではないか?

PCやスケジュールを見ながら
思ったように思考が進まないことを
ここ数か月間、感じていた。

協会での理事会にて意見を出しあっても
リスクに対する考え方で毎回、意見が割れる。

今年度のサロンカウンセラープログラムが
円滑に進められなかった申し訳なさと
今後の見通しが立たない歯がゆさで
セミナー準備を終わらせた昨夜だった。

そして、本日迎えた
サロンカウンセラープログラム2期生 修了式。

毎月、勉強したいと思っていた
受講生の学びを止めてしまったことや
協会の判断によってスケジュールを
何度も変更をお願いしてしまったこと

修了式が迎えられること
感慨深い思いで、机を消毒しながら
受講生の集合を待つ・・・

セミナーが始まり
ソーシャルディスタンスを守り

会場の換気に気をつけ
会場の空気が流れているかが気になる。


セミナーが始まると・・・
そんな私の心を振り切るかのような
2期生の皆さんの成長している姿。

トレーニングしている姿を見ながら
今年の最初に集まったときの
皆さんの姿を思い出してみる。

こんなに「傾聴」ができただろうか?
こんなに安定感をもって
人の話が聴けただろうか?
こんなに寄り添えただろうか?

最初のころ持っていた
自分のコミュニケーションの癖を
完全に克服している。

みんなが、本物のカウンセラーに見える。
サロンカウンセラーの域を超え
カウンセラーが育ったように見える。

通常は、6ケ月間で終了するプログラムを
4ケ月長い、10ケ月間で行ったことで
セミナーとセミナーの間の期間が長くなり

その間も自主トレーニングを
繰り返してくださったことは
想像以上に、
受講生の大きな力となっていた。

4ヶ月間も長くなったことを
マイナスにとらえ悶々としていた
私の気持ちを洗い流してくださるような
受講生の皆さんの成長・エネルギーと笑顔だった。

そして、10ヶ月間も講座を意識しながら
日々、時間調整をし課題に
向き合ってくださっていたことを感じ

目の前でカウンセリングしている姿に
間違えなく「実力」をつけていることを実感した。



サロンカウンセラープログラムが終了したら
「トレーニングが終わり」というわけではないが

半年のプログラムが終わったら
”やれやれ”という気持ちになるのは
当たり前の心理だと思う。

修了証書をもらうことだけが
ゴールではないが目的は達成したような
心の状態になると思う。

でも、今回の2期生は違った。
なかなか”やれやれ”の気持ちに
たどり着かなかった。

毎回、宿題や課題を提出し
次回までに・・・と意識するのは
次の講座があったほうが良いのだと思う。

人は、〆切があるから守ろうとするし
次の講座までに・・・と思い
トレーニングする。

勉強は、なかなか一人では難しい。
やはり、切磋琢磨する仲間がいたほうがいい。

サロンカウンセラーのセミナー中に
ワークで受講生とのやりとりがあったり

2期生のみんなに会っていない期間に
自分以外の他の受講生の
勉強した姿を知ると刺激を受ける。
こんなことも講座のメリットだと思う。

今回の2期生は
コロナの影響でそんな風に切磋琢磨したり

日常生活の中で
サロンカウンセラープログラムを
意識し続ける時間がとても長かったんだ。

講座のことを考え
「次の講座までに・・・」と
丁寧に面談やカウンセリングの課題を行い
宿題提出の準備をし

自分と向き合う自学自習の時間が
長く得られたんだと気づかせてもらえた。

サロンカウンセラープログラムの
長期化が、まさかメリットがあるなんて
思わなかった。

セミナーとセミナーの期間が延びれば
間延びして、前のことを忘れたり
集中してカリキュラムを行っていかないと
セミナーの内容が浅くなってしまうと思っていた。

それは、大きな誤算だった。


そして、もう一点・・・

本日、サロンカウンセラープログラム修了に対して
全6回のプログラムの感想や思いを
2期生の皆さんからのアンケートに
書いていただいた。

そのアンケートには
2期生のみんなと会えなくなることが
「さみしい」とさかんに書かれていた。


「さみしい」

本当だ。
昨夜の私は
そんな大切なこと気持ちや感情に
気づかなかった。

私の頭の中には、この10ヶ月間
常に2期生のメンバーのことがあった。

次のセミナーはできるんだろうか?と
毎月のように思いを巡らせ

2期生の全体LINEで、頻繁に連絡を取り合い
状況の確認をしていた。

そんな風に習慣化されていた
みなさんとのプログラム期間が終了するんだ。

頭でも、心でも
私だけが分かっていなかった。

今、今ごろ、この時間になって
さみしい気持ちでいっぱいになる。

受講生の皆さんのほうが
健全な心を持ち合わせていて
私の心は
すっかりコロナに占領されていたな・・・と。

さみしい気持ちでいっぱいになる。

昨夜まで、
来年の3期生の募集要項も
2期生のフィードバック勉強会も
”何も決めれない”って思っていたけれど…

明日、事務局会議で進めようと思う。

3期生のプログラムを修了するまでに
何ケ月かかってもいい。
会えない時間があってもいい。
予定通りスケジュールが進まなくてもいい。

会えない時間は
オンラインで補うことができることも
2期生の皆さんに教えていただけたし

会えない期間に、深い心の働きは
個別レッスンをすればいいことも
発見だった。

3期生の募集スタートを
2021年の1月から組んでみようと思う。


来年のスケジュールも作成しようと
思うことができたのは

本日の修了式での皆さんの
清々しいフィードバックと

みんなで作り上げた場がなくなることを
「さみしい」と伝えてくださった
皆さんの愛情のおかげだと思う。

私が、セミナーを「提供してる」
なんて思っちゃダメだな。

私は「場」を提供しているだけで
やっぱり、受講生の皆さんの力だな。
って、わかっていたのに
わかっていなかった自分に発見の夜。

人は、「育てる」のではない
「育つ」んだって身をもって感じた夜。

来年に向けて
まずは、考えてみよう、
向かい合って考えようと思う力をもらえた。

本当に支えられているのは
私のほうだ。

大きな気づきを与えてもらえた
サロンカウンセラープログラム
2期生の修了式だった。

たくさんの感謝を胸に
今夜は眠りたいと思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?